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金融・経済ニュース

米11月新築住宅販売件数、前月比12.4%増の74.4万戸―予想下回るも堅調維持

2021-12-24 10:37:00.0

<チェックポイント>

●西部は前月比53.2%増と急増―中西部は同25.4%減と急減

●住宅価格は41万6900ドルで過去最高値更新―前年比18.8%上昇

●住宅在庫は前月比2.6%増の40万2000戸―8カ月連続で増加

 米商務省が23日発表した11月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比12.4%増の年率換算74万4000戸ととなり、4月の79万6000戸以来7カ月ぶりの高水準となった。市場予想の77万戸は下回った。

 前年比は14%減と、6カ月連続で前年水準を下回ったが、10月の31.7%減から減少幅が大幅に縮小している。

 過去3カ月の販売件数の改定値は、8月が前回発表時の69万3000戸から66万8000戸、9月も74万2000戸から72万3000戸、特に10月は74万5000戸から66万2000戸となったため、全体では12万7000戸の大幅な下方改定となった。

 販売件数の内訳は、着工前時点での販売件数(バックログ)が前月比18.2%増の22万1000戸と、2カ月連続の増加となり、5月の24万5000戸以来6カ月ぶりの高水準となった。建築中の新築住宅の販売件数も同21.7%増の35万9000戸と急増し、20年3月の38万5000戸以来1年8カ月ぶりの高水準となり、全体を押し上げた。他方、完成住宅の販売件数は同8.9%減の16万4000戸に。市場では在庫(供給)不足が続く中、旺盛な住宅需要を反映したためと見ている。

 住宅価格は中央値(季節調整前)で、前月比2%上昇の41万6900ドルと、3カ月連続で上昇し、60年近い統計史の中で初めて41万ドル台を記録した。前年比は18.8%上昇だった。最近のインフレの急加速やサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)による在庫不足を反映し、住宅価格の上昇が続いている。販売価格帯を見ても、30万ドル以上の高額物件の販売比率が86%となり、10月の81%を上回った一方で、20万ドルから30万ドル未満の手ごろ物件の比率は10月の18%から14%に低下し、手ごろ物件が少なく、より高額物件へのシフトが続いている。

 地域別の販売件数は、全体の約6割を占め、販売件数が最も多い南部が前月比2.7%増(前年比21.2%減)の41万2000戸と、増加に転じたほか、全体の約2割を占め、南部に続いて販売件数が多い西部も同53.2%増(同14.2%増)の24万2000戸と急増し、全体を押し上げた。北東部も同15.6%増(同8.8%増)の3万7000戸となったが、中西部は同25.4%減(同44.8%減)の5万3000戸と、大幅減少に転じた。

 住宅供給(在庫)をみると、11月新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む、季節調整値)は前月比2.6%増(前年比38.6%増)の40万2000戸と、8カ月連続で増加した。これを11月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は6.5カ月相当(10月は7.1カ月分)となり、住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた容認可能な水準とする6カ月相当を6カ月連続で上回っている。

 住宅在庫のうち、すぐに販売できる完成戸数は在庫全体の9.7%(3万9000戸)と少なく、未着工件数も11万戸と、全体の27%を占め、供給不足感は依然強い。在庫全体でも住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の89%の水準にとどまっている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社