youtube fund_beginer fund_search fund_look

金融・経済ニュース

米11月小売売上高、前月比0.3%増に鈍化―電子機器・家電や百貨店が減収に

2021-12-16 11:40:00.0

<チェックポイント>

●インフレ急加速で買い控え傾向強まる

●自動車・同部品は3カ月ぶり減少―ガソリン販売は原油高で堅調

●コア小売売上高は前月比0.1%減

 米商務省が15日発表した11月小売売上高(季節・営業日調整後)は前月比0.3%増の6398億ドルと、10月の同1.8%増(改定前1.7%増)から伸びが急減速し、7月(0.9%減)以来4カ月ぶりの低い伸びとなった。また、市場予想の0.8%増に対しても下回った。

 市場では、11月のCPI(消費者物価指数)が前年比6.8%上昇と39年ぶりの高い伸びとなるなどインフレが急加速したことで生活費の負担が増えたため、買い控えが強まったとみている。一部では年末商戦期を控え、消費者が深刻なサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)を懸念し、買い物を10月に前倒しした可能性もあるとの見方も出ている。ただ、前年比では18.2%増と、10月(16.3%増)を上回っており、賃金上昇や高水準の貯蓄に支えられ、消費は堅調を維持している。

 全13業種のうち、前月比で増加したのは10月の12業種から8業種に減った一方で、減少したのは10月の1業種から5業種に増えた。月ごとに変動が大きい自動車・同部品とガソリン販売を除くと、グローサリーストア(食品雑貨店)を含む食品・飲料水販売とスポーツ用品・趣味・楽曲・書籍が1.3%増(10月はそれぞれ1.0%増と0.7%増)と、最も高い伸びとなった。次いで、外食(レストラン・バー)の1.0%増(同0.3%増)となった。10月は4.1%増と、最も高い伸びだったオンライン小売は横ばいに後退した。

 他方、電子機器・家電は4.6%減(10月は3.1%増)と、大きく落ち込んだ。百貨店やスーパーなどの量販店を含む一般小売販売も1.2%減(同1.5%増)となり、特に百貨店は5.4%減と、10月の2.5%増から急減速。ヘルス(薬局・美容)も0.6%減(同1.4%減)、どのカテゴリーにも入らない「その他小売」も0.3%減(同1.7%増)となった。

 このほか、ホームセンターなど建築資材・園芸は0.7%増(同2.5%増)、アパレルは0.5%増(同0.2%増)となった。

 月ごとに変動が大きい自動車・同部品を見ると、季節調整後で前月比0.1%減(10月は1.7%増)と、3カ月ぶりに減少に転じた。自動車・同部品だけを除いた小売売上高は同0.3%増(同1.8%増)となり、市場予想の0.9%増を大幅に下回った。

 ガソリンスタンドだけは原油高や最近の急速なインフレ加速によるガソリン価格の急上昇で、同1.7%増と、10月の同3.7%増からさらに伸びた。この結果、ガソリンスタンドを除いた小売売上高は同0.1%増(10月は1.6%増)となり、ガソリンスタンドが全体の押し上げに寄与した。自動車・同部品とガソリンを除いた小売売上高は同0.2%増(同1.6%増)だった。

 ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)は前月比0.1%減と、4カ月ぶりに減少した。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社