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米11月コアCPI、市場予想通りの前月比0.5%上昇―自動車・家賃が押し上げ
2021-12-13 09:27:00.0
<チェックポイント>
●コア指数、前年比4.9%上昇に加速―30年ぶり高い伸び
●全体指数も前年比6.8%上昇に加速―39年ぶり高い伸び
●ガソリン価格の高騰が全体指数の一段の伸びにつながる
米労働省が10日発表した11月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.5%上昇と、10月の同0.6%上昇を下回ったが、市場予想と一致した。
一方、前年比は4.9%上昇と、10月の同4.6%上昇を上回り、市場予想の4.9%上昇と一致した。91年半ばの5.0%上昇以来、30年ぶりの高い伸び。経済活動の再開が進む一方で、サプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)により、財やサービスの価格が値上がりしていることが高水準の物価上昇率の背景にある。FRB(米連邦準備制度理事会)はこうしたインフレ加速の要因は一時的で22年末までにはインフレ率は3%上昇を下回るとみている。
コア指数の前月比の内訳は、航空運賃が4.7%上昇(10月は0.7%低下)と急伸したほか、中古車(乗用車とトラック)も2.5%上昇(同2.5%上昇)、アパレルも1.3%上昇(同横ばい)、新車も半導体不足による減産の影響で販売価格が上昇し、1.1%上昇(同1.4%上昇)、コモディティ(食料とエネルギーを除く国際相場商品)も0.9%上昇(同1.0%上昇)と、コア指数全体の0.5%上昇を上回った。
シェルター価格は、帰属家賃(OER、持ち家でも借家と同様に住宅サービスを受けているとして家賃で評価したもの)が0.4%上昇(10月も0.4%上昇)と、高い伸びを維持。特に、ホテル宿泊料が2.9%上昇(同1.4%上昇)となり、シェルター全体でも0.5%上昇(同0.5%上昇)となった。
対照的に、10月に大きく伸びた自動車修理は横ばい(同1.5%上昇)となったほか、病院は0.3%上昇(同0.5%上昇)に鈍化、自動車保険は0.8%低下(同横ばい)となった。
全体指数(季節調整後)は前月比0.8%上昇と、10月の0.9%上昇を下回ったが、市場予想の0.7%上昇を上回った。食品とエネルギーが伸び依然、高い伸びを示した。
エネルギーのうち、ガソリンは前月比6.1%上昇と、3月以来の大幅上昇となった10月と同等の伸びとなったが、重油は同3.5%上昇と、07年以来14年ぶりの高い伸びとなった10月(同12.3%上昇)から伸びが落ち着き。電気・ガス料金もそれぞれ0.3%上昇(10月は1.8%上昇)、0.6%上昇(同6.6%上昇)と、伸びが抑えられた。その結果、エネルギー全体では3.5%上昇と、10月の4.8%上昇を下回った。
食品も0.8%上昇と、10月の0.9%上昇から伸びが鈍化した。食品のうち、レストランなどで提供された外食価格は0.6%上昇(10月の0.8%上昇)、自宅調理用の食品も0.8%上昇(10月は1.0%上昇)と、いずれもペースダウンした。
全体指数の前年比は6.8%上昇と、市場予想6.8%上昇と一致。90年11月(6.3%上昇)以来30年11カ月ぶりの高い伸びとなった10月の6.2%上昇をさらに上回り、82年7月以来39年4カ月ぶりの高い伸びとなった。宿泊施設が25.5%上昇、ガソリンが58.1%上昇となったことなどが目立った。
市場では、11月のコア指数と全体指数がいずれも10月から伸びが加速したことを受け、FRBのインフレ急加速は一過性との見方が崩れたと見ており、14−15日のFOMC(米連邦公開市場委員会)でテーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)は一段と加速すると予想している。
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