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米10月中古住宅販売件数、前月比0.8%増の年率634万戸―市場予想上回る
2021-11-24 08:45:00.0
<チェックポイント>
●賃貸の高騰などインフレ圧力上昇で賃貸から住宅購入にシフト
●住宅価格中央値は前月比0.8%上昇の35万3900ドル―4カ月ぶりに上昇
●新規住宅取得者比率は29%―手ごろ物件不足で依然低水準
NAR(全米不動産業協会)が22日発表した10月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比0.8%増の年率換算634万戸と、9月の同7.0%増からさらに伸び、市場予想620万戸を上回った。
一方、季節要因を無視できる前年比は5.8%減となり、3カ月連続で前年水準を下回った。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)に逆風が吹き、住宅供給(在庫)が少なくなっているにもかかわらず、中古住宅市場は強じん性を維持している」とした上で、強じん性の背景について、「家賃の高騰や消費者物価の上昇などインフレ圧力により、住宅購入希望者の一部には固定金利の住宅ローンの支払いを選択しようとする動きがある」とし、賃貸からのシフトが住宅需要を支えているとの見解を示している。また、「リモートワーク需要や最近の株高や住宅価格の上昇による担保資産価値の上昇も強じん性を支えている」とも述べている。
住宅供給の過不足感を示す未販売住宅(在庫)は10月時点で前月比0.8%減の125万戸と、21年のピークとなった7月の131万戸から3カ月連続で減少し、10月の販売ペースに換算した在庫水準は2.4カ月分と、9月と変わらなかった。このうち、一戸建て住宅の在庫は前月比横ばいの109万戸となったが、1年前の123万戸や05年の住宅ブーム時の200万戸の約半分で、在庫水準も2.3カ月分と、適正水準とされる5−6カ月分を大きく下回っている。
中古住宅の販売ペースをみると、販売物件が10月中に市場に残っていた期間は18日間と、9月の17日間を上回ったが、1年前の21日間を下回り、過去最短に近い。10月中に販売された物件のうち、全体の82%(9月は86%)が市場に出てから1カ月弱で販売されており、中古住宅の購入競争が激しいため、すぐに売り切れる状況が続いている。
地域別販売件数は、全体の4割以上を占め、最もウエートが大きい南部が前月比0.4%増(前年比3.5%減)の278万戸となり、9月の同8.6%増に続いて2カ月連続の増加となった。中西部も同4.2%増(同6.3%減)の150万戸となったが、北東部は同2.6%減(同13.8%減)の75万戸、西部は同横ばい(同5.1%減)の131万戸にとどまった。
住宅価格は中央値で前月比0.8%上昇の35万3900ドルと、4カ月ぶりに上昇し、前年比は13.1%上昇と、116カ月連続で前年水準を上回り、6月の過去最高値(36万2800ドル)に近づいた。主力の一戸建ても同様で、10月は前年水準より13.5%高い36万800ドル(前月比0.8%上昇)となった。
住宅価格が低下しない要因の一つに、格安なフォークロージャー(住宅不動産の差し押さえ=競売)物件やショートセールズ(フォークロージャー手続きに進む前の早い段階で債務者と債権者が協議して住宅を任意売却)物件などのディストレスト物件の供給が細っていることがある。10月のディストレスト物件の販売比率は1%弱と、9月や1年前と変わらなかった。
一方、手ごろな価格帯の住宅供給不足と高水準の住宅価格を反映し、10月の新規住宅取得者の比率は29%と、9月の28%から上昇したが、1年前の32%を下回り、低水準となっている。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




