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金融・経済ニュース

米10月コアCPI、前月比0.6%上昇に急加速―市場予想上回る

2021-11-11 10:53:00.0

<チェックポイント>

●新車・中古車・自動車修理が急加速―家賃も高い伸び

●前年比4.6%上昇―約30年ぶりの高い伸び

●全体指数は前月比0.9%上昇―食品・エネルギー上昇が大きく寄与

 米労働省が10日発表した10月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.6%上昇と、9月の同0.2%上昇の3倍となり、2カ月連続で伸びが加速した。6月以来4カ月ぶりの高い伸びで、市場予想の同0.4%上昇も上回った。経済活動の再開が進む一方で、サプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)により、財やサービスの価格が値上がりしていることが背景にある。一方、前年比は4.6%上昇と、9月の4.0%上昇や市場予想の4.3%上昇を上回り、91年7月(4.8%上昇)以来、30年3カ月ぶりの高い伸びとなった。

 市場では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)がピークを過ぎ、景気回復が進む中、パンデミックの影響を受けた業種に限定的に現れていたインフレ加速が全体に広がってきたと見て、警戒感を強めている。

 コア指数の前月比の内訳は、中古車(乗用車とトラック)が2.5%上昇(9月は0.7%低下)、半導体不足による減産の影響で販売価格が上昇した新車が1.4%上昇(同1.3%上昇)となった。自動車修理は1.5%上昇(同横ばい)、コモディティ(食料とエネルギーを除く国際相場商品)は1.0%上昇(同0.2%上昇)。このほか、航空運賃は0.7%低下(9月は6.4%低下)、病院は0.5%上昇(同0.1%低下)、アパレルは横ばい(同1.1%低下)、自動車保険も横ばい(同2.1%上昇)となった。

 CPIの構成ウエートの約3分の1を占める「シェルター」価格(家賃・宿泊費)は、帰属家賃(OER、持ち家でも借家と同様に住宅サービスを受けているとして家賃で評価したもの)が0.4%上昇(9月も0.4%上昇)となり、ホテル宿泊料が1.4%上昇(9月は0.6%低下)と、上昇に転じたため、シェルター全体では0.5%上昇(9月は0.4%上昇)と、加速した。

 全体指数(季節調整後)は前月比0.9%上昇と、9月の0.4%上昇や市場予想の0.6%上昇を上回り、6月(0.9%上昇)以来4カ月ぶりの高い伸びとなった。食品とエネルギーの伸びが大きく寄与している。

 エネルギーのうち、ガソリンは6.1%上昇と、9月の1.2%上昇の約5倍の高い伸びとなり、3月以来の大幅上昇となった。重油も12.3%上昇と、9月の3.9%上昇から急加速し、07年以来14年ぶりの高い伸び。また、電気・ガス料金もそれぞれ1.8%上昇(9月は0.8%上昇)、6.6%上昇(同2.7%上昇)と、伸びが急加速した。この結果、エネルギー全体では4.8%上昇となり、9月の1.3%上昇を大幅に上回った。

 食品は0.9%上昇(9月も0.9%上昇)だった。食品のうち、レストランなどで提供された外食価格は0.8%上昇と、9月の0.5%上昇を上回り、自宅調理用の食品も1%上昇(9月は1.2%上昇)と、大きく伸びた。

 全体指数の前年比は6.2%上昇と、9月の5.4%上昇や市場予想の5.8%上昇を上回り、90年11月(6.3%上昇)以来、約31年ぶりの高い伸びとなった。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社