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米10月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比53.1万人増、市場予想上回る
2021-11-08 09:58:00.0
<チェックポイント>
●非農業部門雇用者数はレジャー・接客業が急回復し、5カ月ぶり高い伸び
●失業率は4.6%で4カ月連続低下―市場予想下回る
●平均時給、前年比4.9%増、前月比で7カ月連続増加
米労働省が5日発表した10月雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比53万1000人増と、9月の31万2000人増(改定前は19万4000人増)や市場予想の45万人増を大きく上回り、5月の61万4000人増以来、5カ月ぶりの高い伸びとなった。また、8月と9月の雇用者数も合計で23万5000人の上方改定となった。
セクター別では、レジャー・接客業(前月比16万4000人増)と専門・ビジネスサービス業(同10万人増)、運輸・倉庫業(同5万4400人増)、小売業(同3万5300人増)で強い伸びとなった。製造業(同6万人増)や建築業(同4万4000人増)、自動車・同部品製造業(同2万7700人増)も堅調だった。
非農業部門雇用者数の内訳は、民間部門が前月比60万4000人増と、9月の36万5000人増(改定前31万7000人増)を上回り、7月の81万6000人増以来3カ月ぶりの高い伸びとなった。一方、政府部門は7万3000人減と、9月の5万3000人減(改定前12万3000人減)に続いて3カ月連続で減少した。これは、学校が8月から再開し、多くの地方自治体で教職員やスクールバスの運転手、食堂スタッフなどの採用が一段落したことが主因だ。
過去3カ月間(8−10月)の月平均の雇用者数の伸びは44万2000人増と、7月時点の88万9000人増や8月時点の80万6000人増、9月時点の62万9000人増を大きく下回っており、回復ペースはさらに鈍化した。
デルタ株感染拡大による事業所の休業や廃業で、労働時間の短縮や全く働けなかった雇用者数は380万人と、9月の500万人や8月の560万人や7月の520万人を下回り、減少傾向ではあるが、依然として高水準となっている。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の雇用者数(事業所統計ベース)は20年2月時点で約1億5250万人だった。これに対し、10月現在の雇用者数は1億4830万人で、420万人足りていない。
失業率は4.6%と、9月の4.8%を下回り、4カ月連続で低下し、市場予想の4.7%をも下回った。失業率はこれまで第2次大戦後では過去最高となった20年4月の14.8%をピークに11月の6.7%まで7カ月連続で低下し、21年に入り、1−4月は6%台、5月から8月まで5%台となっている。4%台はこれで2カ月連続。
労働市場への参加の程度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)は61.6%と、9月と変わらなかった。市場ではデルタ株感染者数が8−9月をピークに減少傾向にあることや、すべての州で新型コロナ対策の失業保険上乗せ給付措置が9月6日に終了したことにより、今後数カ月は多くの人が雇用市場に戻るとみている。
失業者数のうち、全体の14.2%に相当する105万6000人(9月は14.6%相当の112万4000人)がデルタ株感染拡大を受けた経済活動の自粛によって発生した「一時帰休による失業者」に分類された。10月もデルタ株感染拡大が小康化し、一時帰休者数は前月比で6万8000人減(9月は12万8000人減)と、2カ月連続で減少した。
一時帰休による失業者は20年4月の1804万7000人(失業者全体の78%)がピークだった。それから18カ月経過した10月時点で105万6000人にまで低下している。この差、つまり、18カ月間で約1699万1000人が職場復帰した。
FRB(米連邦準備制度理事会)が重視している27週間以上の長期失業者数の割合は31.6%(232万6000人)と、9月の34.5%や8月の37.4%を下回り、4カ月連続で低下したが、パンデミック前の20年1−2月の20%弱を上回り、高水準となっている。
賃金(平均時給)の伸びは雇用需要の拡大と労働者不足を反映し、前月比0.4%(11セント)増の30.96ドルとなり、市場予想と一致。4月以降7カ月連続の増加となった。前年比は4.9%増と、9月の4.6%増を上回り、2月(5.2%増)以来8カ月ぶりの高い伸びとなっている。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




