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金融・経済ニュース

米9月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比19.4万人増、市場予想大幅に下回る

2021-10-11 09:56:00.0

<チェックポイント>

●非農業部門雇用者数は政府部門の大幅減少が響く

●失業率は4.8%、3カ月連続で低下し改善も市場予想下回る

●平均時給は前月比0.6%増、6カ月連続で増加

 米労働省が8日発表した9月雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月比19万4000人増にとどまった。8月の36万6000人増(改定前は23万5000人増)や市場予想の45万−50万人増を大きく下回り、21年の単月で最も低い伸びとなった。小売業(前月比5万6100人増)とレジャー・接客業(同7万4000人増)は好調となったが、医療看護・介護サービス業(同3万7600人減)と政府部門の教育関連(同16万人超減)の大幅減少が響いた。

 非農業部門雇用者数の内訳は、民間部門が前月比31万7000人増と、8月の33万2000人増(改定前24万3000人増)を下回った一方、政府部門は12万3000人減と、8月の3万3000人増(改定前8000人減)から一転して大幅減少となった。政府部門の大幅減は、多くの州や市町村などの地方自治体で教職員やスクールバスの運転手、食堂スタッフなどの採用が学校再開(8月)で一段落したため。州と市町村の教育関連雇用者数は前月比16万800人減となっている。

 過去3カ月間(7−9月)の月平均の雇用者数の伸びは55万人増となり、7月時点の88万9000人増や8月時点の80万6000人増を大きく下回り、急ブレーキがかかった。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の雇用者数(事業所統計ベース)は約1億5250万人。これに対し、9月現在の雇用者数は1億4755万人で、約500万人足りていない。パンデミックで失われた雇用のすべてを取り戻すには月100万人ペースで増加してもあと5カ月程度を要する見通しとなっている。

 一方、失業率は4.8%と、市場予想の5.1%を下回った。8月の5.2%を下回り、3カ月連続で低下した。5%を割り込んだのは20年3月の4.4%以来18カ月ぶりで、パンデミック期間中では最低となった。失業率はこれまで第2次大戦後で過去最悪となった20年4月の14.8%をピークに11月の6.7%まで7カ月連続で低下し、12月も同率となった。21年に入り、1−4月は6%台が続いたが、5月(5.8%上昇)以降は5%台となっていた。

 労働市場への参加の程度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)は61.6%と、8月の61.7%を下回った。20年6月(61.4%)以降、ほとんど変わっておらず、パンデミックが始まったばかりの20年3月の62.6%やパンデミック前の19年12月の63.3%を大きく下回っており、労働者の雇用市場への参加が依然として弱く、労働者不足は深刻なことを示す。

 失業者数のうち、全体の14.7%に相当する112万4000人(8月は15.1%相当の125万5000人)がデルタ株感染拡大を受けた経済活動の自粛によって発生した「一時帰休による失業者」に分類された。9月はデルタ株感染拡大が小康化し、この一時帰休者数が前月比で12万8000人減(8月は1万3000人増)と、減少に転じた。

 一時帰休による失業者は20年4月の1804万7000人(失業者全体の78%)がピークだった。それから17カ月経過した9月時点で112万4000人に低下している。この差、つまり、17カ月間で約1692万3000人が職場復帰した。しかし、20年4月の一時帰休者数に対する職場復帰率はまだ94%で、完全な雇用回復とは言えない。

 FRB(米連邦準備制度理事会)が重視している27週間以上の長期失業者数の割合は34.5%(268万3000人)と、8月の37.4%を下回り、3カ月連続で低下したが、パンデミック前の20年1−2月の20%弱を上回り、依然として高水準となっている。

 賃金(平均時給)の伸びは雇用需要の拡大と労働者不足を反映し、前月比0.6%(19セント)増と、市場予想の同0.4%増を上回り、6カ月連続の増加となった。前年比は4.6%増と、8月の4%増を上回った。

<関連銘柄>
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 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社