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米8月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比23.5万人増―市場予想大幅に下回る
2021-09-06 09:44:00.0
<チェックポイント>
●雇用者数、デルタ株感染拡大でレストラン・バーなど接客業は伸びゼロに
●失業率5.2%―市場予想通りで前月から0.2ポイント改善
●平均時給、前月比0.6%増―5カ月連続増加、市場予想上回る
米労働省が3日発表した8月雇用統計で、非農業部門雇用者数は、前月比23万5000人増と、7月の105万3000人増(改定前は94万3000人増)を下回り、4カ月ぶりに伸びが減速。市場予想の72万−75万人増を下回った。デルタ株の感染拡大の悪影響を受け、小売業が前月比2万8500人減と大幅に減少し、レストラン・バーなど接客業は7月の同41万5000人増から増減ゼロとなったことなどが響いた。
非農業部門雇用者数の内訳は、民間部門が前月比24万3000人増と、7月の79万8000人増(改定前70万3000人増)や6月の80万8000人増を大幅に下回り、今年4月の22万6000人増以来4カ月ぶりの低い伸びとなった。他方、政府部門は8000人減と、7月の25万5000人増(改定前24万人増)から6カ月ぶりに減少に転じた。多くの州や市町村などの地方自治体による教職員やスクールバスの運転手、食堂スタッフなどの採用が学校再開(8月)で一段落したため。州と市町村の教育関連雇用者数は前月比2万6400人減となった。
過去3カ月間(6−8月)の月平均の雇用者数の伸びは75万人増と、20年の5月時点の651万人減や6月時点の433万3000人減から改善し、7月時点の87万6000人増を下回り、ブレーキがかかった格好だ。
パンデミック前の雇用者数(事業所統計ベース)は約1億5250万人。これに対し、8月現在の雇用者数は1億4719万人で、まだ531万人足りていない。パンデミックで失われた雇用のすべてを取り戻すには月100万人ペースで増加してもあと5カ月以上かかる見通しだ。
一方、失業率は5.2%と、市場予想と一致した。7月の5.4%を下回り改善、パンデミック期間中では最低となった。失業率はこれまで第2次大戦後で過去最高となった20年4月の14.8%をピークに11月の6.7%まで7カ月連続で低下し、12月も同率となった。今年に入り、1−4月は6%台が続いたが、5月(5.8%上昇)以降は5%台となっている。
一方、労働市場への参加の程度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)は61.7%と、7月と変わらなかった。20年6月(61.4%)以降、ほとんど変わっておらず、パンデミックが始まったばかりの20年3月の62.6%を大きく下回っている。労働者の雇用市場への参加が依然として弱く、労働者不足は深刻だ。
失業者数のうち、全体の約15%に相当する125万2000人(7月は約14%相当の123万9000人)がデルタ株感染拡大を受けた経済活動の自粛によって発生した「一時帰休による失業者」に分類された。8月はこの一時帰休者数が前月比で1万2000人増(7月は57万2000人減)と、これまでの減少から増加に転じ、逆戻りした。
一時帰休による失業者は20年4月の1804万7000人(失業者全体の78%)がピークだった。それから16カ月経過した8月時点で125万2000人に低下。この差、つまり、16カ月間で約1679万5000人が職場復帰した。しかし、20年4月の一時帰休者数に対する職場復帰率はまだ93%で、完全な雇用回復とは言えない。
また、デルタ株感染拡大による事業所の休業や廃業で、労働時間の短縮や全く働けなかった雇用者数が560万人に達した。7月の520万人から40万人も急増している。
FRB(米連邦準備制度理事会)が重視している27週間以上の長期失業者数の割合は37.4%(317万9000人)と、7月の39.3%を下回ったが、パンデミック前の20年1−2月の20%弱を上回り、依然として高水準となっている。
賃金(平均時給)の伸びは、前月比0.6%(17セント)増と、市場予想の同0.3%増を上回り、5カ月連続の増加となった。前年比は4.3%増と、7月の4.1%増を上回った。コロナ禍で労働者不足となる中、低賃金の産業を中心に賃金が上昇傾向にある。
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提供:モーニングスター社




