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米7月新築住宅販売件数、前月比1%増の70.8万戸―4カ月ぶりの増加、市場予想上回る
2021-08-25 10:52:00.0
<チェックポイント>
●主要都市の南部、西部での販売増が寄与
●供給不足の状況が6月から改善
●販売価格中央値は過去最高値を更新
米商務省が24日発表した7月新築住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比1.0%増の年率換70万8000戸と、6月の同2.6%減(改定前は6.6%減)から4カ月ぶりに増加に転じ、市場予想の70万戸を上回った。
前年比は27.2%減と、6月の16.4%減(改定前は19.4%減)に続いて、2カ月連続で前年水準を下回った。
過去3カ月の販売件数は、4月は前回発表時の78万5000戸から79万6000戸、5月は72万4000戸から72万戸、6月は67万6000戸から70万1000戸と、計3万2000戸の上方改定となった。
市場では、6月に比べ在庫(供給)不足の改善が進んだが、すぐ販売できる完成戸数が全体の約10%と極端に少なく、住宅価格も過去最高を更新したため、小幅な増加にとどまったとみている。
7月の販売件数の内訳は、着工前時点での販売件数(バックログ)が前月比19%増の24万4000戸と、3カ月ぶりに増加に転じ、4月(27万8000戸)以来の高水準となった。一方、建築中の新築住宅販売件数は同12.6%減の28万4000戸となり、20年5月(26万6000戸)以来14カ月ぶりの低水準となった。完成引き渡し前に建築資材コストが急増し、損失が広がるのを恐れて建築業者が建築を控えたことが一因とみられる。
一方、7月の住宅価格は中央値(季節調整前)が前月比5.5%上昇の39万500ドルと、過去最高値(5月の38万7300ドル)を更新した。販売価格帯をみると、40万ドル以上の高額物件の販売比率が49%と、6月の45%を上回った一方で、15万ドルから40万ドル未満の手ごろ物件の比率は6月の54%から51%に低下し、より高額物件にシフトした。
地域別の販売件数は、全体の約6割を占め、販売件数が最も多い南部が前月比1.3%増の40万戸となった。全体の約2割を占め、南部に続いて販売件数が多い西部は同14.4%増の21万5000戸と急増した。しかし、北東部は同24.1%減の2万2000戸、中西部も同20.2%減の7万1000戸と急減した。
住宅供給(在庫)をみると、7月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は前月比5.5%増の36万7000戸と、4カ月連続で増加し、08年11月(37万1000戸)以来13年8カ月ぶりの高水準となった。これを7月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準も6.2カ月相当(6月は6カ月分)と、20年3月(6.3カ月相当)以来16カ月ぶりの高水準となり、住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた容認可能な水準とする6カ月相当を上回った。
しかし、すぐに販売できる完成戸数は在庫全体の10%(3万6000戸)にすぎず、未着工件数も10万5000戸と、全体の29%を占めている。また、住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の82%の水準にとどまっており、フレディマックの最新調査によると、現在の住宅取得需要は依然強く、需要を満たすためには住宅供給は最大400万戸不足していると試算している。
今後の見通しについて、市場では、サプライチェーンのボトルネック(制約による原材料不足)や労働者不足により、建築コストが上昇し、手ごろな価格帯の住宅供給が困難なことや、住宅価格の上昇で住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)が低下しているため、顕著な伸びは期待できないと見ている。
<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
NYダウベア<2041>
提供:モーニングスター社




