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米7月中古住宅販売件数、前月比2%増の年率599万戸―2カ月連続増加、市場予想上回る
2021-08-24 10:29:00.0
<チェックポイント>
●高額物件が好調でも中・低額物件は伸び悩む
●今後、在庫が増加し、住宅価格がピークを過ぎる可能性がある―NAR
●販売価格中央値35万9900ドル―6カ月ぶり低下も高水準続く
NAR(全米不動産業協会)が23日発表した7月中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比2.0%増の年率換算599万戸と、6月の同1.6%増に続いて2カ月連続で増加し、市場予想の583万−585万戸を上回った。
一方、季節要因を無視できる前年比は1.5%増となり、13カ月連続で前年水準を上回った。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は7月の販売件数の増加について、「高価格帯の住宅販売が進む一方で、新規住宅購入者向けの中・低価格帯の住宅販売はそれほど伸びていない」としたが、「住宅在庫(供給)が増加し始め、数少ない住宅の購入をめぐっての価格の競り上げ圧力が低下しており、今後、住宅価格がピークを過ぎる可能性がある」と楽観的に見ている。
住宅供給の過不足感を示す7月時点の未販売住宅(在庫)は前月比7.3%増の131万戸と、5カ月連続で増加し、7月の販売ペースに換算した在庫水準も2.6カ月分と、6月の2.5カ月分を上回った。このうち、一戸建て住宅の在庫も前月比7.5%増の114万戸と、3カ月連続で100万戸台となった。
一方、中古住宅の販売ペースは、販売物件が7月中に市場に残っていた期間が17日間(1年前は22日間)と、6月と変わらなかった。7月中に販売された物件のうち、全体の89%(6月は89%)が市場に出てから1カ月弱で販売されており、中古住宅の購入競争が激しいため、すぐ売り切れとなっている。
地域別販売件数を見ると、全体の4割以上を占め、最もウエートが大きい南部は前月比1.2%増(前年比1.2%増)の263万戸と、2カ月連続で増加した。北東部は同横ばい(同12.1%増)の74万戸となったが、西部は同3.3%増(同横ばい)の124万戸と、2カ月連続で増加。中西部は同3.8%増(同1.4%減)の138万戸となった。
中古住宅価格は中央値で前月比0.8%低下の35万9900ドルと、6カ月ぶりに低下した。しかし、前年比は17.8%上昇と、6月の過去最高値に近い水準で、113カ月連続で前年水準を上回った。
住宅価格が低下しない要因の一つに、格安なフォークロージャー(住宅不動産の差し押さえ=競売)物件やショートセールズ(フォークロージャー手続きに進む前の早い段階で債務者と債権者が協議して住宅を任意売却)物件などのディストレスト物件の供給が今なお細っていることがある。7月のディストレスト物件の販売比率は1%弱と、6月や1年前と変わらなかった。
一方、手ごろな価格帯の住宅供給不足と高水準の住宅価格を反映し、7月の新規住宅取得者の比率は30%と、6月の31%から低下し、1年前の34%を下回った。住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)は相変わらず弱く、住宅購入者は厳しい住宅購入競争に晒されている。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




