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金融・経済ニュース

米7月小売売上高、前月比1.1%減―市場予想大きく下回る

2021-08-18 10:04:00.0

<チェックポイント>

●自動車・同部品が前月比3.9%減―在庫不足と価格上昇で販売急減

●オンライン小売が前月比3.1%減―6月のアマゾン・プライムデー効果はく落が主因

●レストラン・バーが上昇を維持―デルタ株感染拡大で伸びは鈍化

 米商務省が17日発表した7月小売売上高(季節・営業日調整後)は前月比1.1%減の6177億ドルと、6月の同0.7%増(改定前0.6%増)から減少に転じ、市場予想の0.3%減を大きく下回った。ワクチン接種の進展で経済・社会活動がほぼ全面的に再開されたものの、自動車・同部品販売がサプライチェーンのボトルネック(制約による品不足)による在庫不足や価格上昇により大幅に落ち込んだことが主な要因。前年比は15.8%増となった。前年同期の数値が低かったことから高めの伸び率となる、いわゆるベース効果が出た。

 前月比では、全13業種のうち5業種が増加し、8業種が減少した。月ごとに変動が大きい自動車・同部品とガソリン販売を除くと、減少幅が最も大きかったのはオンライン小売の3.1%減(6月は0.2%増)。これは米オンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>の6月の「プライムデ−」効果がはく落したため。次いでアパレルの2.6%減(同3.7%増)、スポーツ用品・趣味・楽曲・書籍の1.9%減(同1.8%減)、ホームセンターなど建築資材・園芸の1.2%減(同1.4%減)となっている。グローサリーストア(食品雑貨店)を含む食品・飲料水販売は0.7%減(同0.8%増)、家具は0.6%減(同2.2%減)となった。

 対照的に、増加幅が最も大きかったのは、どのカテゴリーにも入らない「その他小売」の3.5%増(同4%増)。次いで外食(レストラン・バー)の1.7%増(同2.4%増)、電子機器・家電の0.3%増(同4.5%増)、ヘルス(薬局・美容)の0.1%増(同4.5%増)となっている。外食はデルタ株感染拡大で伸びは5カ月ぶりの低い伸びとなり、市場では今後も鈍化を予想している。

 一方、月ごとに変動が大きい自動車・同部品は前月比3.9%減(6月は2.2%減)と、大幅に落ち込んだ。6月に続き、自動車用半導体の供給不足で減産に追い込まれたため、在庫不足で販売が落ち込んだことや、原材料費の上昇で自動車の販売価格が急上昇したことも販売減少につながった。自動車・同部品だけを除いた小売売上高は同0.4%減(同1.6%増)で、市場予想の同0.2%増を下回った。一方、ガソリンスタンドはドライブ需要の増加に加え、最近のインフレ加速によるガソリン価格の急上昇の影響も加わり、同2.4%増(同3.6%増)だった。

 ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)は前月比1.0%減と、6月の1.1%増から減少に転じた。この結果は、10月28日発表の7−9月期GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費を押し下げると見られる。コア小売売上高はGDPを構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標となっている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社