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米2月中古住宅販売件数、前月比6.6%減の年率622万戸―市場予想下回る
2021-03-23 10:45:00.0
<チェックポイント>
●大寒波の悪影響で3カ月ぶり減少
●NAR「住宅購入者の住宅取得能力が弱まっている」―ローン金利上昇や価格高騰で
●未販売住宅(在庫)は過去最低に近い2カ月分相当―供給不足続く
NAR(全米不動産業協会)が22日発表した2月中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比6.6%(44万戸)減の年率換算622万戸と、1月の同0.15%(1万戸)増から3カ月ぶりに減少に転じ、市場予想の650万戸を下回った。20年8月の597万戸以来、6カ月ぶりの低水準。主に南部・中西部を襲った30年超ぶりの大寒波の悪影響を受けた。一方、前年比は9.1%増と、8カ月連続で前年水準を上回っている。
販売件数の落ち込みについて、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)が弱まっている。今後、バイデン米政権の追加景気刺激策が助けになるとはいえ、高騰している住宅価格の最善の解決策は住宅在庫の増加だ」と懸念を示している。
住宅供給の過不足感を示す2月時点の未販売住宅(在庫)は前月比横ばいの103万戸となったが、前月まで8カ月連続で減少していたため、下げ止まった格好。同月の販売ペースに換算した在庫水準は2カ月分と、過去最低水準となった1月の1.9カ月分をやや上回った。ただ、2月の在庫量(戸数ベース)は前年比29.5%減と、統計開始の82年以来38年ぶりの低水準が続いている。中古住宅市場が深刻な在庫不足でタイトとなっているため、消費者は新築市場にシフトする傾向を一段と加速させている。
地域別販売件数を見ると、西部を除く全地区で大幅に減少した。特に、全体の4割以上を占め、最もウエートが大きい南部は前月比6.1%減(前年比9.9%増)の277万戸、中西部は同14.4%減(2.3%増)の131万戸、北東部は同11.5%減(同13.2%増)の77万戸となった。西部は同4.6%増(12.3%増)の137万戸と、増加した。
一方、中古住宅価格は中央値で前月比3.1%上昇の31万3000ドルと、4カ月ぶりに上昇。前年比は15.8%上昇と、高い伸びとなり、108カ月連続で前年水準を上回った。主力の一戸建ても同様で、2月は前年水準より16.2%高い31万7100ドルとなった。住宅供給不足が続いているため、住宅価格には上昇圧力がかかっている。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




