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金融・経済ニュース

米1月コアCPI、前月比横ばい―市場予想下回る

2021-02-12 10:48:00.0

<チェックポイント>

●航空料金と中古車が大幅低下―アパレルと車保険が大幅上昇

●前年比1.4%上昇―FRB物価目標下回り、ゼロ金利政策維持へ

●政府の財政支出拡大による物価上昇は長続きしない―FRB議長

 米労働省が10日発表した1月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比横ばいと、20年12月(0.1%上昇から横ばいに改定)に続いて2カ月連続で横ばいとなり、市場予想の同0.1−0.2%上昇を下回った。一方、前年比は1.4%上昇と、12月の1.6%上昇から伸びが鈍化し、10カ月連続でFRBの物価目標(2%上昇)を下回っている。

 前月比の内訳は、感染再拡大で需要が落ち込んだ航空各社の航空運賃が3.2%低下(12月は2.5%低下)と大幅に低下した。次いで、ホテル宿泊料が1.9%低下(同0.3%低下)、レンタカー料金は1.1%低下(同4.5%低下)、中古車(乗用車とトラック)は0.9%低下(同0.9%低下)、新車は0.5%低下(同0.4%上昇)、アルコール飲料は0.1%低下(同0.1%上昇)、医薬品や医療装置など医療関連資材は0.1%低下(同0.2%低下)となった。

 対照的に、アパレルが2.2%上昇(同0.9%上昇)と伸びが加速。たばこ・喫煙具も1.8%上昇(同0.6%上昇)となり、自動車保険は1.6%上昇(同0.1%低下)、メディカルケアサービス(処方せん代や病院治療費)は0.5%上昇(同0.1%低下)と上昇に転じた。自動車修理は0.2%上昇(同横ばい)だった。

 一方、CPI全体指数(季節調整後)はエネルギーが大幅に上昇したため、前月比0.3%上昇と、12月の同0.2%上昇から伸びが加速、市場予想と一致した。

 エネルギーのうち、前月比でガソリンは7.4%上昇と、12月の5.2%上昇を上回り、2カ月連続の高い伸びとなった。重油は同5.4%上昇と、前月の10.2%上昇を下回ったものの、4カ月連続で伸びた。この結果、エネルギー全体では3.5%上昇(12月は2.6%上昇)と、伸びが加速した。

 一方、食品は0.1%上昇と、12月の0.3%上昇から伸びが減速し、20年11月の横ばい以来、2カ月ぶりの低い伸びとなった。食品のうち、パンデミック(感染症の世界的大流行)による食品調達難やコスト高の影響を受けているレストランなどで提供された外食価格は0.3%上昇となった。一方、自宅調理用の食品は0.1%低下(12月は0.3%上昇)と、20年11月(0.2%低下)以来2カ月ぶりの低下となった。

 市場では、雇用や経済成長の完全な回復に時間がかかればインフレ上昇圧力の弱い状態が続くが、バイデン米大統領の1兆9000億ドルの追加景気刺激策やインプット(労働力や資本、原材料などの生産投入)不足により、春ごろからインフレが加速し、CPIの上昇率は年末から22年初めにかけて2.5%となり、FRBの物価目標の2%上昇を超える可能性があるとみている。

 ただ、パウエルFRB議長は10日、ニューヨークでの講演で、「政府の財政支出拡大による物価上昇は一時的なもので長続きしない」と発言。バイデン大統領の追加景気刺激策を背景にしたインフレ加速と追加緩和策の規模縮小観測の高まりをけん制した。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社