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金融・経済ニュース

米11月中古住宅販売件数、前月比2.5%減の年率669万戸―市場予想下回る

2020-12-23 11:10:00.0

<チェックポイント>

●追加景気支援策やワクチン接種開始で21年も堅調な販売続く―NAR見通し

●販売価格(中央値)は前月比0.7%低下の31万800ドルも高水準続く

●未販売住宅(在庫)は過去最低の2.3カ月分相当―供給不足続く

 NAR(全米不動産業協会)が22日発表した11月中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比2.5%減の年率換算669万戸と6カ月ぶりに減少し、市場予想の670万−680万戸を下回った。販売減となったのは、住宅供給不足や新型コロナ感染再拡大による雇用低迷で住宅購入者のアフォーダビリティー(住宅取得能力)が低下したため。

 住宅販売件数はパンデミック(感染症の世界的大流行)の悪影響が及び始めた3月の527万戸(前月比8.5%減)、4月の433万戸(同17.8%減)、5月の391万戸(同9.7%減)と、3カ月連続で減少し、特に4−5月は10年7月以来9年10カ月ぶりの低水準が続いたが、6月から急回復し、10月まで5カ月連続で増加した。

 11月販売件数の減少について、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「新型コロナウイルスの感染再拡大のペース加速でロックダウン(都市封鎖)が広がったため、ここ数カ月、雇用の回復が低調となり、消費者の住宅購入意欲が減退した」と見ている。ただ、11月時点ですでに20年の販売件数は前年水準を超えており、同氏は、「11月はやや減少したものの、新型コロナのパンデミックを考慮すると、中古住宅市場は予想以上で、驚くほど好調だ」との認識を示した。その上で、「米議会が合意した9000億ドルの追加景気支援策やワクチン接種の開始、根強い住宅購入需要により、21年に入っても堅調な住宅販売は続く」と見ている。

 住宅供給の過不足感を示す11月時点の未販売住宅(在庫)は前月比9.9%減の128万戸と、10月の同2.7%減に続いて6カ月連続の減少となり、同月の販売ペースに換算した在庫水準も2.3カ月分と、過去最低を更新した。適正水準とされる5−6カ月分を大きく下回っており、住宅供給不足の状況が住宅販売の足かせとなっている。

 地域別販売件数を見ると、西部を除く3地区で減少した。特に、全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部は前月比3.8%減(前年比25.9%増)の282万戸と、3カ月ぶりに減少したほか、中西部は同2.5%減(同24.2%増)の159万戸と、6カ月ぶりに減少した。北東部も同2.2%減(同25.7%増)の88万戸と、4カ月ぶりに減少した。西部は同横ばい(同27.3%増)の140万戸だった。

 中古住宅価格は中央値で前月比0.7%低下の31万800ドルと、6カ月ぶりに低下したが、31万ドル超は4カ月連続。19年の平均価格27万1900ドルや、18年の25万9300ドル、17年の24万7200ドル、16年の23万3800ドルを上回っており、予算が限られた低・中所得の住宅購入者にとっては価格高騰が重くのしかかる。主力の一戸建ても同様で、前年水準より15.1%高い31万5500ドルとなった。住宅供給不足が続いていることから、住宅価格には上昇圧力がかかる可能性が高い。

<関連銘柄>
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 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社