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米7月新築住宅販売件数、前月比13.9%増の90.1万戸―市場予想大幅に上回る
2020-08-26 09:50:00.0
<チェックポイント>
●3カ月連続の大幅増で13年7カ月ぶりの高水準
●過去最低の住宅ローン金利や経済活動再開が大幅増加に寄与
●北東部を除く全地区で増加―特に中西部が急増
米商務省が25日発表した7月新築住宅販売件数(季節調整済)は前月比13.9%増の年率換算90万1000戸と、6月の同15.1%増(改定前は13.8%増)に続いて3カ月連続の大幅増となり、06年12月(99万8000戸)以来、13年7カ月ぶりの高水準となった。また、市場予想の78万7000−79万戸に対しても大幅に上回った。
市場では、7月の販売件数が前月に続いて急増したのは、新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)がピークを過ぎ、多くの州が感染拡大防止のため自粛していた経済活動を再開したことに加え、住宅ローン金利が過去最低水準(フレディマックの30年固定金利の平均約定は8月20日時点で2.99%)となっていることなどが大きいとみている。
また、過去3カ月の販売件数は、6月は前回発表時の77万6000戸から79万1000戸と、1万5000戸の上方改定となった。5月も68万2000戸から68万7000戸と、5000戸の上方改定。4月は57万1000戸から57万戸と、1000戸の下方改定となった。結果、3カ月間で計1万9000戸の上方改定となっている。
季節要因を無視できる前年比も36.3%増と、前月の9.0%増(改定前は6.9%増)に続いて3カ月連続で前年水準を上回った。19年全体の販売件数(前年比10.7%増の68万3000戸)と比べても、7月は19年水準を31.9%上回り、6月時点の15.8%増を上回る高い伸びとなった。他方、季節調整前の7月の原数値も前月比4%増の7万8000戸と、3カ月連続の増加となり、07年5月(7万9000戸)以来、13年2カ月ぶりの高水準となった。
一方、7月の住宅価格は中央値(季節調整前)が前月比1.9%低下の33万600ドルと、6月の同7.7%上昇から3カ月ぶりに低下した。また、前年比は7.2%上昇となったが、2月の直近ピークの33万1800ドルをやや下回った。
販売価格帯をみると、40万ドル以上の高額物件の販売比率が29%と、6月の33%を下回った一方で、15万−30万ドル未満の手ごろ物件の比率は6月の39%から40%(1年前は45%)に上昇し、低価格物件にシフトした。
地域別の販売件数は、全体の約6割を占め、販売件数が最も多い南部は前月比13%増(前年比27.6%増)の51万3000戸と、3カ月連続で増加。北東部は同23.1%減(同25%増)の4万戸と、6月が約1.7倍となった反動で減少に転じたが、全体の約3割を占め南部に続いて販売件数が多い西部は同7.8%増(同40.8%増)の22万1000戸、中西部も同58.8%増(同81.4%増)の12万7000戸と、大幅に増加した。
住宅供給面をみると、7月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は前月比1.6%減(前年比8.8%減)の29万9000戸となり、18年3月(29万7000戸)以来2年4カ月ぶりの低水準となった。住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の66%の水準にとどまっている。また、これを7月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は4カ月相当と、前月の4.6カ月相当と1年前の6カ月相当を大幅に下回り、04年10月(3.9カ月相当)以来、約16年ぶりの低水準となった。住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた容認可能な水準とする6カ月相当も下回っている。
市場では住宅ローンの申請件数が最近、急増し、11年ぶりの高水準となっていることから、今後も販売件数の増加を予想している。米MBA(抵当銀行協会)が19日発表した14日終了週の週間住宅ローン申請件数は購入向け住宅ローン申請件数(1990年=100)が前週比3.3%減となったものの、前年比27%増と、3週連続で前年水準を上回り、依然高い伸びとなっている。MBAでは「住宅市場は依然、景気回復の中、明るい材料の一つとなっている」と、楽観的に見ている。
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提供:モーニングスター社




