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金融・経済ニュース

米6月S&PコアロジックCS住宅価格指数、前年比4.3%上昇―5月から伸び率横ばい

2020-08-26 09:42:00.0

<チェックポイント>
●20都市圏、前年比3.5%上昇―市場予想下回る

●フェニックスとシアトル、タンパ、シャーロットなどが大幅上昇

●10都市圏、前年比2.8%上昇―5月から伸び率鈍化




 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が25日発表した米6月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比0.6%上昇の219.82と5月の同0.6%上昇(改定前は0.7%上昇)から横ばい。季節要因を無視できる前年比も4.3%上昇と5月(同4.3%上昇)と変わらず、落ち着いた状況となっている。同指数は16カ月連続で過去最高水準を更新している。

 価格上昇が続いている背景には、過去最低水準の住宅ローン金利に支えられ、住宅購入需要が依然強い一方で、手ごろな価格帯の住宅在庫(供給)が不足しているためだ。

 S&P500指数を運営している米S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるクレイグ・ラザラ氏は、「住宅価格は安定しているが、今後、以前のように伸びが加速するかどうか判断するのは尚早だ」とし、7月以降の統計を慎重に見る必要があるとしている。

 市場の関心が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.2%上昇の225.13と、5月の0.3%上昇を下回り、3カ月連続で伸びが鈍化した。また、前年比は3.5%上昇と、5月の伸び(3.6%上昇)を下回り、2カ月連続で減速。市場予想の3.6%上昇に対しても下回った。

 都市別では、集計が可能となった19都市のうち、西部と南東部が顕著な伸びとなった。フェニックスは前年比9.0%上昇と、最も高い伸びを示し、13カ月連続でトップとなった。次いで、シアトルが同6.5%上昇、タンパは同5.9%上昇、シャーロットは同5.7%上昇、クリーブランドとミネアポリスが同5.4%上昇、サンディエゴも同5.0%上昇となった。そのほか、ポートランドとアトランタが同4.2%、デンバーとマイアミが同4.0%上昇などとなっている。

 反対に北東部の大都市圏では伸び率の低さが目立っており、ニューヨークが同1.6%上昇、シカゴが同0.6%上昇にとどまっている。今回の統計でも20都市中、デトロイトだけが新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界的流行)の影響で調査できなかった。

 一方、主要10都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.1%上昇の236.94と、5月の同0.2%上昇を下回り、3カ月連続で鈍化。一方、前年比も2.8%上昇と、5月(3.0%上昇)を下回った。

 今後の見通しについて、13年のノーベル経済学賞受賞者ロバート・シラー教授(イェール大学)は、パンデミックにより、都市部に住むメリットが薄れているため、住宅購入需要が地方にシフトし、都市部の価格が下落する可能性があるとの見方を示している。一方、東海岸の大都市圏の景気が回復する兆しが見えてきたことから、住宅市場も上向くとの見方もあり、パンデミックの影響をどう評価するかで見方が分かれている。

<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社