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金融・経済ニュース

米7月中古住宅販売件数、前月比24.7%増の年率586万戸―過去最大の伸び率

2020-08-24 10:03:00.0

<チェックポイント>
●2カ月連続で増加―市場予想上回る

●販売価格(中央値)は前年比8.5%上昇の30万4100ドル―30万ドル超えは初

●7月未販売住宅(在庫)は3.1カ月分―供給不足続く

 NAR(全米不動産業協会)が21日発表した7月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比24.7%増の年率換算586万戸と、過去最大の伸びとなった6月の同20.2%増(改定前は同20.7%増)をさらに上回り、2カ月連続の高い伸びとなった。市場予想の538万戸やパンデミック(感染症の世界的流行)前の2月水準(576万戸)を1.7%上回り、季節要因を無視できる前年比も8.7%増と、4カ月ぶりに前年水準を上回った。新型コロナの感染再拡大で多くの州が外出制限など経済活動の規制を再開したことや、労働形態がオンラインで日常業務を行うテレワークにシフトし、住宅購入需要が増え始めたこと、さらに住宅ローン金利が過去最低水準にあることが追い風となった。

 7月販売件数の大幅改善について、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「中古住宅市場は速いペースで回復局面を迎え、今はパンデミック前の販売状況を上回り、活況を呈している」とした上で、「住宅購入希望者は新型コロナ後の新しい社会様式を見据え、テレワークに相当シフトしたため、広い間取りの住宅を探し始めている。こうした強い住宅購入需要は21年にかけても続く」と見ている。

 地域別販売件数を見ると、全米4地区のすべてで増加した。特に北東部は前月比30.6%増(前年比5.9%減)の64万戸、西部も同30.5%増(同7.8%増)の124万戸と、いずれも急増。全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部は同19.4%増(同12.6%増)の259万戸、中西部は同27.5%増(同10.3%増)の139万戸となった。

 中古住宅価格は住宅供給不足を反映し、中央値で前月比3.3%上昇の30万4100ドルと2カ月連続で上昇した。前年比も8.5%上昇と、高い伸びとなり、101カ月連続で前年水準を上回っている。30万ドルを超えたのは今回が初めて。19年の平均価格(27万1900ドル)や18年の25万9300ドルや17年の24万7200ドル、16年の23万3800ドルを上回っており、予算が限られた低・中所得の住宅購入者にとっては頭痛の種だ。主力の一戸建ても同様で、7月は前年水準より8.5%高い30万7800ドルとなった。

 住宅供給の過不足感を示す7月時点の未販売住宅(在庫)は前月比2.6%減の150万戸と、6月の同0.6%減に続いて2カ月連続で減少となった。同月の販売ペースに換算した在庫水準は3.1カ月分と、6月の3.9カ月分や1年前の4.2カ月分を下回った。適正水準とされる6カ月分を下回っており、住宅供給不足の状況が住宅販売の足かせとなっている。

 住宅価格が低下しない要因のひとつに、格安なフォークロージャー(住宅不動産の差し押さえ=競売)物件やショートセールズ(フォークロージャー手続きに進む前の早い段階で債務者と債権者が協議して住宅を任意売却)物件などのディストレスト物件の供給が細っていることがある。7月のディストレスト物件の販売比率は1%弱と、6月の3%や1年前の2%を下回った。

 一方、住宅供給不足と高水準の住宅価格が続く中、7月の新規住宅取得者の比率は34%と、6月の35%を下回った。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社