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金融・経済ニュース

米7月コアCPI、前月比0.6%上昇―市場予想大幅に上回る

2020-08-13 09:43:00.0

<チェックポイント>
●自動車保険や中古車、航空運賃が大幅上昇

●前年比は1.6%上昇―前月から伸び急加速

●全体指数、前月比0.6%上昇―市場予想上回るも食品価格下落が重しに

 米労働省が12日発表した7月のCPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.6%上昇と、6月の同0.2%上昇に続き、2カ月連続の上昇となり、1991年以来29年ぶりの高い伸びとなった。市場予想の同0.2%上昇も大幅に上回った。今年初めのロックダウン(都市封鎖)で抑制された消費需要の反動増が出た。一方、前年比は1.6%上昇と、6月の1.2%上昇から急加速したが、4カ月連続でFRBの物価目標(2%上昇)を下回った。新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界的流行)前の2月は2.4%上昇だった。

 コア指数の前月比の内訳は、自動車保険が9.3%上昇(6月は5.1%上昇)と、高い伸びとなったほか、新型コロナ感染拡大で旅客輸送が急減していた航空業界の航空運賃も5.4%上昇(同2.6%上昇)と、21年ぶりの高い伸びとなった。中古車(乗用車とトラック)は2.3%上昇(同1.2%低下)、アパレルは1.1%上昇(同1.7%上昇)、ホテル宿泊料は1.2%上昇(同1.2%上昇)となった。このほか、たばこ・喫煙具は0.8%上昇(同1.1%上昇)、メディカルケアサービス(処方箋代や病院治療費)は0.5%上昇(同0.5%上昇)となった。

 一方、CPIの構成ウエートが高い「シェルター」価格(家賃・宿泊費)は、ホテル宿泊料が高い伸びとなったことや、帰属家賃(OER、持ち家でも借家と同様に住宅サービスを受けているとして家賃で評価したもの)の伸びが持続したことなどにより0.2%上昇と、6月の0.1%上昇を上回った。これらとは対照的に、アルコール飲料は0.3%低下(同0.2%上昇)となった。

 エネルギーと食品を含めたCPI全体指数(季節調整後)は、前月比0.6%上昇と、6月の同0.6%上昇に続き、2カ月連続で上昇。市場予想の同0.3%上昇に対しても上回った。食品価格が下落に転じたものの、原油価格の回復を反映してガソリン価格が急騰した。

 ガソリンは前月比で5.6%上昇と、6月の12.3%上昇のあと、さらに伸びた。この結果、エネルギー全体でも2.5%上昇(6月は5.1%上昇)と、2カ月連続の上昇となった。

 一方、食品は0.4%下落と、6月の0.6%上昇から下げに転じた。外出制限が緩和され、店内での食事の機会が増えたため、レストランなどで提供された外食価格は0.5%上昇と、6月の0.5%上昇からさらに伸びた。その一方で、自宅調理用の食品は1.1%下落(6月は0.7%上昇、5月は1%上昇、4月は2.6%上昇)と低下基調が強まった。

 全体指数の前年比も1.0%上昇と、前月の0.6%上昇を上回り、2カ月連続で伸びが加速し、3月の1.5%上昇以来の高い伸びとなった。

 今回の統計結果を受け、債券市場ではブレークイーブン・インフレ率と呼ばれる、インフレ期待の強さを示す通常の10年国債と10年物インフレ連動債(TIPS)との利回り格差(スプレッド)は統計発表前の1.63%から発表直後に1.67%に拡大し、インフレ率が予想より早くパンデミック前の状況に戻るとの見方が広がった。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社