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米4−6月期GDPは32.9%減―統計開始以来では最大の落ち込み
2020-07-31 09:22:00.0
<チェックポイント>
●全体の約7割を占める個人消費が34.6%減
●政府部門は景気支援で増加も支えにならず
●7−9月期も回復は限定的との見方
米商務省が30日発表した20年4−6月期の実質GDP(国内総生産)・速報値は、季節調整済みで前期比年率換算32.9%減と、四半期の統計を取り始めた1947年以降としては最大の落ち込みとなった。市場予想は35%減だった。マイナス成長は前期(1−3月期)の5%減から2期連続。年ベースでの2ケタのマイナス成長は、世界恐慌時代の1929−33年の年平均26%減がある。
4−6月期GDPの主な内訳は、全体の約7割を占める個人消費が34.6%減(前期は6.9%減)と急激に落ち込んだ。投資部門は住宅以外の民間投資が27%減(同6.7%減)と、3期連続の減少。住宅投資は38.7%減(同19%増)と4期ぶりに大幅減少となった。外需部門では、輸出が64.1%減(同9.5%減)と2期連続の減少となり、輸入は53.4%減(同15%減)と3期連続で減少した。
政府部門(政府消費支出と固定資本形成)は2.7%増(同1.3%増)は6期連続で増加したが、全体を支えるには至らなかった。
可処分所得の伸びは季節調整前で前期比年率換算42.1%増(季節調整後の実質では44.9%増)と、前期の3.9%増(同2.6%増)を大幅に上回った。可処分所得に対する貯蓄の割合である貯蓄率は消費活動の自粛で25.7%(同9.5%)だった。
GDPデフレーターは、前期比年率換算で1.8%低下(前期は1.4%上昇)、PCE(個人消費支出)物価指数は前期比年率換算1.9%低下(同1.3%上昇)となった。また、FRBが最も重視しているコアPCE物価指数(値動きが激しいエネルギーと食品を除く)は1.1%低下(同1.6%上昇)となり、FRBの物価目標の2%上昇を大幅に下回った。
市場は7−9月期の成長率も回復は限定的と見ている。証券大手ゴールドマン・サックスは7−8月に新型コロナの感染再拡大で経済活動が再び抑制され、個人消費は停滞するとみられると指摘。20年全体の成長率を従来予想の4.2%減から4.6%減に下方修正している。
提供:モーニングスター社




