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金融・経済ニュース

米5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、15カ月連続で過去最高を更新も伸び減速

2020-07-29 10:42:00.0

●主要20都市圏、前年比3.7%上昇―北東部で低い伸び

●鈍化傾向が続くとの判断は尚早

●住宅需要は都市部から地方へシフトとの見方も

 米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が28日発表した米5月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前:NSA)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比0.7%上昇の218.87と、前月の同1.0%上昇を下回った。また、季節要因を無視できる前年比も4.5%上昇と、前月の同4.6%上昇から減速した。ただ、水準的には15カ月連続で過去最高を更新している。

 価格上昇が続いているのは、過去最低水準の住宅ローン金利に支えられ、住宅購入需要が強い一方で、手ごろな価格帯の住宅在庫(供給)が不足しているためだ。

 米S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるクレイグ・ラザラ氏は、伸びが減速したことについて、「今後、この傾向が続くか判断するのは5月統計だけでは尚早だ」とし、慎重に見る必要があるとした。

 市場の関心が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.4%上昇の224.76と、前月の0.8%上昇を下回り、2カ月連続で鈍化した。また、前年比でも3.7%上昇と、前月の3.9%上昇を下回り、9カ月ぶりに減速した。

 都市別では、西部と南東部が顕著な伸びとなった。フェニックスは前年比9.0%上昇と、最も高い伸びを示し、12カ月連続でトップ。次いで、シアトルは同6.8%上昇、タンパは同6.0%上昇、クリーブランドは同5.7%上昇、ミネアポリスは同5.5%上昇、シャーロットは同5.4%上昇、サンディエゴは同5.2%上昇などとなった。

 反対に北東部で低い伸びが目立ち、ニューヨークは同2.1%上昇、シカゴは同1.3%上昇となった。20都市中、デトロイトは新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、3カ月連続で調査できなかった。

 一方、主要10都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.3%上昇の236.98と、前月の同0.7%上昇を下回り、2カ月連続で鈍化した。一方、前年比も3.1%上昇と、前月の3.3%上昇を下回った。

 今後の見通しについて、新型コロナ感染拡大防止のためのテレワークの普及で大きな住宅の需要が高まっており、上昇が続くとの見方がある一方で、13年のノーベル経済学賞受賞者ロバート・シラー教授(イェール大学)は、テレワークが進めば都市部に住むメリットが薄れているため、需要が地方にシフトし、都市部の価格が下落する可能性があるとの見方を示している。

提供:モーニングスター社