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金融・経済ニュース

米5月新築住宅販売件数、前月比16.6%増の67.6万戸―市場予想上回る

2020-06-24 09:41:00.0

<チェックポイント>
●経済活動再開、住宅ローン金利低下受け4カ月ぶりに増加

●住宅価格(中央値)は前月比4.9%上昇―高額物件比率が上昇

●住宅ローン申請指数の急増やテレワーク定着を背景に今後も販売増勢続く―市場観測

 米商務省が23日発表した5月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比16.6%増の年率換算67万6000戸と、4月の同5.2%減(改定前は0.6%増)から4カ月ぶりに増加。市場予想の63万5000−65万戸も上回った。一方、季節要因を無視できる前年比は12.7%増と、4月の12.7%減(改定前は6.2%減)から3カ月ぶりに前年水準を上回った。

 市場では、新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界的流行)がピークを過ぎ、多くの州が感染拡大防止のため自粛していた経済活動を再開したことに加え、FRB(米連邦準備制度理事会)が3月に大幅な利下げを実施したことで住宅ローン金利が過去最低水準(フレディマックの30年固定金利の平均約定は6月18日時点で3.13%)となっているためとみている。また、中古住宅市場の住宅供給が不足傾向ため、新築住宅に消費者が流れてきたことも一因とみている。

 過去3カ月の販売件数の数値は下方改定された。4月は前回発表時の62万3000戸から58万戸、3月は61万9000戸から61万2000戸、2月は71万7000戸から71万6000戸と、3カ月間で計5万1000戸もの大幅下方改定となった。

 結果、3−5月の月平均の販売件数は62万3000戸と、前3カ月(2−4月)の月平均63万6000戸に対し2.0%減だった。ただ、減少幅は前3カ月の9.3%減に比べると急速に縮小し、回復の兆しを示している。

 5月販売件数の内訳を見ると、着工前時点での販売件数は前月比40.5%増の18万4000戸と、4月の同7.7%減(改定前は26.5%増)から4カ月ぶりに増加に転じ、2月(20万4000戸)以来3カ月ぶりの高水準となった。また、建築中の新築住宅の販売件数も同12.5%増の24万3000戸と、4月の同0.9%減(同0.5%減)から4カ月ぶりに増加に転じた。

 住宅価格中央値(季節調整前)は前月比4.9%上昇の31万7900ドルと、4月の同8.7%低下から上昇に転じた。前年比は1.7%上昇だった。

 販売価格帯をみると、30万ドル以上の高額物件の販売比率が50%と、4月の48%を上回った一方で、15万−30万ドル未満の手ごろ物件の比率は4月の45%から42%に低下し、高額物件にシフトした。

 地域別の販売件数は、全体の約5割を占め、販売件数が最も多い南部が前月比15.2%増(前年比6.3%増)の40万2000戸と、5カ月ぶりに増加に転じた。北東部は同45.5%増(同45.5%増)の3万2000戸、全体の約3割を占め南部に続いて販売件数が多い西部も同29%増(同31%増)の16万9000戸となった。中西部は同6.4%減(同2.8%増)の7万3000戸と、減少に転じた。

 住宅供給面をみると、5月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む、季節調整値)は前月比2.2%減(前年比5.4%減)の31万8000戸となり、18年8月(31万4000戸)以来1年9カ月ぶりの低水準となった。住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の71%の水準にとどまっている。また、これを5月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は5.6カ月相当と、4月の6.7カ月相当を大幅に下回った。住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた水準とされる6カ月相当も下回っている。

 市場では、足元で住宅ローンの申請件数が急増し、11年ぶりの高水準となっていることから、今後の販売戸数の増加を予想している。また、新型コロナウイルス危機により、オンラインで日常業務のコミュニケーションを行うテレワークが定着しつつあることが今後の住宅需要を押し上げ、住宅市場の改善が進んで20年の米経済を下支えする可能性が高いとみている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社