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金融・経済ニュース

米5月小売売上高、前月比17.7%増―市場予想上回り過去最大の伸び

2020-06-17 10:23:00.0

<チェックポイント>

●アパレル、自動車、家具、家電、百貨店・スーパー、レストラン・バーが急増

●ガソリン売上高、前月比12.8%増―自動車・同部品は同44.1%増

●コア小売売上高、前月比11.0%増―4−6月期GDPに寄与

 米商務省が16日発表した5月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比17.7%(729億ドル)増の4855億ドルと、4月の同14.7%減(改定前は16.4%減)や3月の同8.2%減、2月の同0.4%減から4カ月ぶりに増加に転じ、1992年の統計開始以来最大の伸びとなった。一方、前年比は6.1%減となり、4月の19.9%減(改定前は21.6%減)から下落率が大幅に縮小した。

 市場では、多くの州で外出制限(自宅待機)などの新型コロナウイルス感染対策が解除され、商店やレストラン・バー、娯楽施設、工場などが再開されたことにより、購入が手控えられていた反動で潜在需要が一気に高まるとし、5月は前月比8.0%増になると予想していたが、予想を2倍も上回る大幅増となった。

 前月比の内訳は、全13業種のうち、7業種が2ケタの大幅増となった。増加幅が最も大きかったのは、月ごとに変動が激しいガソリンスタンドを除くと、アパレルの前月比2.9倍(4月は75.2%減)だった。次いで家具が同89.7%増(同48.4%減)、スポーツ用品・趣味・楽曲・書籍は同88.2%増(同33.7%減)、電子機器・家電は同50.5%増(同43.2%減)、自動車・同部品は同44.1%増(同12.3%減)、レストラン・バーは同29.1%増(同34.6%減)、どのカテゴリーにも入らない「その他小売」は同13.6%増(同25.9%減)、建築資材・園芸は同10.9%増(同2.4%減)となった。

 このほか、百貨店やスーパーなどの量販店を含む一般小売販売は前月比6.0%増(4月は13.6%減)となり、このうち、百貨店は同36.9%増(同28.1%減)と急回復した。グローサリーストアを含む食品・飲料水販売は同2.0%増(同12.8%減)で、グローサリーストアは同1.3%増(同13.3%減)となった。

 外出制限下でも4月の販売が好調だった、米オンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>や米小売最大手ウォルマート・ストアーズ<WMT>などのオンライン小売は同9.0%増(同9.5%増)と、堅調を維持した。

 一方、ガソリンスタンドは、ガソリン価格の下落にもかかわらず、外出制限の解除を反映し、前月比12.8%増と、4月の同24.4%減から5カ月ぶりに増加に転じた。この結果、全体の小売売上高から月ごとに変動が激しいガソリンスタンドと自動車・同部品を除いた実質の小売売上高は同12.4%増(同14.4%減)となった。

 ガソリンスタンドを除いた小売売上高は前月比18.0%増(4月は14.0%減)となり、経済活動の再開を受け、他の財・サービスの消費がより大きく拡大したことを示す。また、自動車・同部品を除いた小売売上高も同12.4%増(同15.2%減)と、市場予想の同5.2%増の2倍以上の大幅増となった。

 ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)は前月比11%増と、4月の減少から増加に転じた。これは4−6月期GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費を押し上げにつながることを意味する。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社