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金融・経済ニュース

米5月コアCPI、前月比0.1%低下−1957年の統計開始以来初の3カ月連続マイナス

2020-06-11 10:13:00.0

<チェックポイント>

●自動車保険やアパレル、航空運賃が大幅低下

●前年比は1.2%上昇−4月の同1.4%上昇から伸び鈍化

●全体指数、前月比0.1%低下−市場予想下回る

 米労働省が10日発表した5月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.1%低下と、1957年の統計開始以来63年ぶりの大幅低下となった4月の同0.4%低下に続き、3カ月連続のマイナスとなった。3カ月連続マイナスは統計開始以来初めて。一方、前年比は1.2%上昇と、4月の同1.4%上昇を下回り、3カ月連続で伸びが鈍化。2カ月連続でFRBの物価目標(2%上昇)を下回った。

 市場では新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(世界流行)の影響や原油価格の急落を反映し、ディスインフレ(物価上昇率の鈍化)が続くものの、5月はロックダウン(都市封鎖)の緩和による経済活動の再開を受け、前月比横ばいになると予想していた。

 コア指数の前月比の内訳は、新型コロナ感染拡大で旅客輸送が90%減少している航空業界の航空運賃が4.9%低下と、4月の15.2%低下からさらに低下したほか、自動車保険は8.9%低下(同7.2%低下)、アパレルは4.7%低下(同2.0%低下)と、大幅なマイナス。中古車(乗用車とトラック)は0.4%低下(同0.4%低下)、ホテル宿泊料は1.8%低下(4月は8.1%低下)となっている。

 対照的に、CPIの構成ウエートが高い「シェルター」価格(家賃・宿泊費)は、0.2%上昇と、4月の横ばいから伸びが加速した。ホテル宿泊料の低下幅が縮小し、家賃が0.3%上昇(4月は0.2%上昇)と伸びが加速したことが寄与した。メディカルケアサービス(処方箋代や病院治療費)は0.6%上昇(同0.5%上昇)となった。

 一方、CPI全体指数(季節調整後)は前月比0.1%低下と、4月の0.8%低下に続いて3カ月連続のマイナスとなった。市場予想横ばいだった。4月と同様、原油価格の急落や新型コロナ危機による外出制限を背景にガソリン価格が急落したことが響いた。

 ガソリンは前月比で3.5%低下と4月の20.6%低下からさらに低下し、5カ月連続のマイナス。エネルギー全体でも1.8%低下(4月は10.1%低下)と、5カ月連続のマイナスとなった。

 一方、食品は外出制限で自宅での食事機会が増えたため、0.7%上昇と4月の1.5%上昇からさらに伸びた。なかでも、自宅調理用の食品は1%上昇(4月は2.6%上昇)と、高い伸びとなった。また、コロナ感染で精肉工場が一時停止し、供給に支障が出た精肉も3.7%上昇と、4月の4.3%上昇からさらに伸びた。

 全体指数の前年比は、ガソリン価格の急落により、0.1%上昇と、前月の0.3%上昇を下回り、4カ月連続で減速し、15年6月(0.1%上昇)以来4年11カ月ぶりの低い伸びとなった。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社