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金融・経済ニュース

RBA、市場予想通り政策金利を据え置き―量的金融緩和も現状維持

2020-06-02 15:47:00.0

<チェックポイント>
●「国債買い入れ増額の用意ある」との判断維持

●「コロナ規制の早期緩和で総労働時間と個人消費に改善の兆し」と楽観的な見方示す

●「完全雇用の進展とインフレ率が2−3%に収まるまで利上げしない」との方針維持

 豪準備銀行(RBA、中銀)は2日の理事会で、政策金利であるオフィシャルキャッシュレート(OCR、銀行間取引で使われる翌日物貸出金利)の誘導目標を過去最低の0.25%に据え置くことを決めた。据え置きは前回5月会合に続いて3会合連続。据え置きは市場予想通りだった。

 また、今回の会合では、3月19日の緊急会合で導入を決めたRBA初の量的金融緩和(QE)措置も据え置いた。RBAは投資家による資産の換金売りで豪州国債がパニック的に売られ、国債市場が機能不全となっていることを受け、3月20日から3年国債の利回りの達成目標を0.25%に設定した上で、流通市場で国債買い入れを開始したが、今回の会合でも利回り達成目標を0.25%に据え置いた。RBAは3年国債の利回りを低下させることにより、住宅ローン金利の低下や家計の負担軽減に寄与することを期待している。

 RBAは3月20日以降の過去6週間で1回だけ約500億豪ドルの国債を買い入れたが、国債市場の改善が進んでいるとして、4月30日に予定していた国債買い入れを中止し、5月も中止している。ただ、会合後に発表した声明文で、前回同様、「国債買い入れを増額する用意がある。国債市場が機能し、3年国債の利回り目標を達成するために必要なことはすべて行う」とした上で、「利回りの達成目標は完全雇用と物価の目標の達成が進展するまで維持する」との方針も据え置いた。

 経済の見通しについては、「4月は総労働時間が9%も落ち込み、60万人が失業したが、こうした状況にもかかわらず、豪州経済の落ち込み幅は想定より小さくなる可能性がある。コロナ感染拡大防止のための制限が思っていた以上に早く緩和され、5月初めの総労働時間が安定の兆しを見せ、個人消費も一部で上向いてきた」とし、やや楽観的な見方を示した。

 金融政策の見通しについては、前回同様、「完全雇用に向けた進展がみられ、インフレが持続的に2−3%の目標範囲内に収まると確信するまで政策金利を引き上げない」とし、現在の低金利を今後数年間、継続するとのフォワードガイダンスを維持した。

 次回会合は7月7日に開かれる予定。

提供:モーニングスター社