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金融・経済ニュース

FOMC、政策金利と量的金融緩和を据え置き―ゼロ金利が数年続く可能性大

2020-04-30 10:42:00.0

<チェックポイント>
●「コロナ危機は中期的に今後の米経済活動の見通しに相当なリスク」と判断

●無制限の国債・MBS買い取りを継続

●金融危機に発展しないよう「あらゆる手段を講じる」―パウエルFRB議長

 FRB(米連邦準備制度理事会)は29日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を現状のゼロ金利(0.00−0.25%)に据え置くことを全員一致で決めた。市場の予想通りだった。

 FRBは3月15日の緊急FOMCで、中国発の新型コロナウイルス(COVID−19)のパンデミック(感染症の世界流行)による米経済のリセッション(景気後退)リスクを回避し、景気を支援するため、FF金利の誘導目標を1.00ポイント引き下げ、ゼロ金利とした。FRBがゼロ金利まで引き下げたのは08年の世界的な金融危機以来で、その後、ゼロ金利は7年間続いたが、市場では今回の新型コロナウイルス危機下でもゼロ金利は長期化するとみている。

 FRBは今回FOMC後の声明文で、「新型コロナから人々を守るために取られた経済抑制策が経済活動を著しく低下させ、失業を急増させている」と強調した上で、「短期的には経済活動や雇用、インフレに深刻な悪影響が及ぶ。中期的には今後の経済活動の見通しに相当な(景気悪化の)リスクを引き起こす」と、コロナ危機の悪影響が長引き、景気下ブレリスクが中期的に及ぶとの認識を示した。

 パウエルFRB議長も記者会見で、「失業率は4−6月期に高水準に上昇する。コロナ危機以前の水準にはすぐ戻らない可能性が高い」と危機感を強めた上で、コロナ危機による経済危機が金融危機に発展しないよう、「あらゆる手段を講じる」と述べた。

 また、FRBは声明文で、無制限の量的金融緩和(QE)方針の継続を決めたことを明らかにした。無制限のQE実施により、これまでFRBは2兆ドルの国債やMBSを買い取っているが、これとは別にFRBが金融市場への流動性の潤沢供給のための手段として、すでに導入済みの9つの緊急融資プログラムでも2兆ドルが供給されており、FRBのバランスシートは2月の4.2兆ドルから過去最高の6.6兆ドルに膨らんでいる。市場では今後も最大で月2000億ドルのペースの資産買い取りが続くと予想している。

 このほか、FRBは金融市場の安定策として、3月15日の会合で、もう一つの政策金利として設定しているIOER(市中銀行がFRBに預け入れることが義務付けられている準備預金の所要準備を上回る預入額(超過準備預金)に付与される金利)を0.1%に引き下げたが、これも据え置いた。

 さらに、FRBは3月17日の会合で、企業の短期資金の調達手段であるコマーシャル・ペーパー(CP)市場に流動性を潤沢供給するため、08年の金融危機時に導入したコマーシャルペーパー・ファンディング・ファシリティー(CPFF:CP買い取り支援制度)を再導入し、直接、CP発行体からCPを買い取ることを明らかにしたが、これも据え置いた。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社