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金融・経済ニュース

FOMC議事録、「ゼロ金利水準を当分の間、維持することが適切」で全員一致

2020-04-09 11:35:00.0

<チェックポイント>
●米経済は20年リセッションに入り、本格回復は21年とのシナリオを想定

●コロナ危機への政策手段尽きたと市場からみなされることを懸念―一部委員

●ゼロ金利まで引き下げた後でも一段の金融緩和が可能と主張―一部委員

 FRB(米連邦準備制度理事会)は8日、3月15日に緊急開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録を公表。新型コロナウイルス(COVID−19)による米経済のリセッション(景気後退)リスクを回避し、景気を支援するため、3月3日と15日の緊急利下げを実施し、政策金利を計1.50ポイント引き下げたことについて、米経済が20年にリセッションとなり、景気回復が本格化するのは21年からとするFOMC専属エコノミストの想定を明らかにした。

 エコノミスト分析によると、2つのシナリオが想定され、1つ目は米経済が20年下期(7−12月)から回復し始めるという楽観的なシナリオ。2つ目は米経済が20年にリセッション入りし、年内に本格的な回復はしないという悲観的なシナリオ。

 いずれの場合でも、「インフレ率はドル高の進行や需要の低下、原油安により、当分の間、低水準が続き、物価目標に戻る時期が一段と遅れる」としている。その上で、「われわれは経済見通しへの急速に高まった下ブレリスクに鑑み、強力な金融政策が必要だと判断し、政策金利をELB(事実上の下限:景気後退時にどこまで政策金利を引き下げることができるかを表す概念)にまで1.00ポイント引き下げることを決めた」としている。

 また、FOMC委員が当面はゼロ金利水準(ELB)を維持する考えで一致したことも分かった。この点については、「新型コロナウイルスの悪影響が短期的に米経済を圧迫し、経済見通しへのリスクとなると判断した」とし、その上で、「政策担当者は米経済が最近の新型コロナウイルスによる経済への打撃を克服し、最大雇用と物価安定の使命を達成する道筋に乗ったと確信できるまでFF金利の誘導目標を0.00−0.25%に維持することが適切だと判断した」としている。

 ただ、ゼロ金利としたことについては、「一部の委員がFRBは新型コロナ危機に対する将来の“弾薬”(政策手段)がほぼ尽きたと市場からみなされる可能性がある」と懸念を示した。一方で、「一部の委員は、(金融政策の指針やバランスシートを使うことにより)、ゼロ金利まで引き下げた後でも、まだ一段の金融緩和を可能にする政策手段はあると主張した」と意見が割れていたことが分かった。15日の1.00ポイント利下げは、9対1の賛成多数だったが、メスター・クリーブランド地区連銀総裁だけが0.50ポイントの利下げを主張して反対している。

 また、「2人の委員がFF金利の誘導目標をELBにまで引き下げたことで、市場金利がマイナス金利となる可能性や市場にマイナスの政策金利への期待を抱かせる可能性が高まる」との懸念を示していたことも分かった。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社