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金融・経済ニュース

英中銀、全員一致で政策金利と量的緩和の2000億ポンド拡大を据え置き

2020-03-27 10:18:00.0

<チェックポイント>
●「必要に応じて量的金融緩和規模をさらに拡大できる」と強調

●「インフレ率は最近の原油安反映し今春には1%上昇下回る可能性」を予想

●過去2回の緊急利下げ効果が金融機関に浸透するかどうか注視

 イングランド銀行(BOE、英中銀)は26日、金融政策委員会(MPC)の結果を発表し、政策金利を過去最低の0.10%とした水準に据え置くことを決めた。非伝統的な金融緩和措置である量的金融緩和(QE)の規模も据え置いた。いずれも全員一致だった。

 BOEは19日に緊急の会合を開き、政策金利を0.15ポイント引き下げていた。また、QEは2000億ポンドを増額し、トータルの資産買い入れ額を6450億ポンドとしている。

 金融市場の見通しについては、「2000億ポンドのQE拡大により、ギルド(英国国債)の利回りが大きく低下した」とし、新型コロナウイルスのパンデミック(感染症の世界流行)の悪影響を懸念した投資家の換金目的のパニック売りで国債市場の流動性がひっ迫する状況が改善されたとの見方を示した。ただ、「必要に応じてQE規模をさらに拡大することは可能だ」と経済や金融市場の悪化が一段と進めば、国債買い入れ増額の用意があることを示唆している。

 パンデミックの英国経済および世界経済への悪影響については、「英国の経済活動を大幅に低下させる可能性が高い」とした上で、「もし、経済が大規模に破綻し、その結果、失業者が急増すれば、経済への打撃はより長期に及ぶリスクがある」と懸念を示した。さらに、「多くの人が一定期間、働くことができず、家計支出は低下し、輸出も弱まる可能性が高い」、「世界の上期(1−6月)」のGDP(国内総生産)伸び率は大幅に低下し、多くの国で失業者が急増する可能性が高い」と指摘した。

 インフレ見通しについては、「2月のインフレ率は1.7%上昇となったが、最近の様々な出来事が起こる前は物価目標の2%上昇を下回る程度と予想されていた。しかし、現時点では、最近の原油価格の急落を反映し、今春には1%上昇を下回る可能性が高い」と、デフレ(物価下落)が進むとの見方を示した。一方、「ポンドの下落で輸入物価が上昇し、インフレ率が加速する」との見方を示し、インフレとインフレ期待の動向を注視する構えだ。

 金融政策の見通しについては、「金融政策は金融市場がタイト(金融ひっ迫)となることを回避し、企業や家計を支援し、経済への打撃を抑制することを目指す」とした上で、「過去2回の計0.65ポイントの利下げの効果が銀行などの金融機関に浸透するかどうか注視していく」としている。

 BOEの次回会合は5月7日に開かれる予定。

提供:モーニングスター社