youtube fund_beginer fund_search fund_look

金融・経済ニュース

米2月住宅着工件数、前月比1.5%減の159.9万戸―市場は3月以降の統計に警戒

2020-03-19 10:05:00.0

<チェックポイント>
●アパート急減で3カ月ぶり減少

●新型コロナ感染拡大の影響は3月以降か―内覧会など中止の動き

●建築中件数は19年10−12月期月平均上回る―1−3月期GDPの支えに

 米商務省が18日発表した2月住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比1.5%減の159万9000戸と1月の同1.4%増(改定前は3.6%減)の162万4000戸を下回り、3カ月ぶりに減少した。市場予想の147万5000戸は大幅に上回った。市場では12月と1月が暖冬となり、この過去2カ月、特に12月に着工が急増したことによる反動減と過去の建築許可件数の減少が2月に着工減少として現れたと見ている。

 また、過去2カ月の着工件数の改定値は、19年12月が前回発表時の162万6000戸から160万1000戸と2万5000万戸の下方改定となったが、1月は156万7000戸から162万4000戸と5万7000戸の上方改定となり、計3万2000戸の上方改定となった。

 この結果、過去3カ月(19年12月−20年2月)の月平均は160万8000戸と、06年12月(164万9000戸)以来の高水準となった。ただ、市場では3月以降の統計に新型コロナウイルス(COVID−19)の感染拡大の悪影響が強く現れると見ており、警戒している。不動産業者の一部ではすでにモデルハウスの内覧会やオープンハウスを中止し始めている。

 カテゴリー別では、月ごとに変動が激しいアパート(5世帯以上)が前月比17.0%減の50万8000戸と、1月の同16.8%増の61万2000戸から5カ月ぶりに減少。全体の減速に影響した。一方、の一戸建ては同6.7%増の107万2000戸と、1月の同4.9%減から増加に転じた。

 前年比は39.2%増と、1月の同25.8%増を上回る高い伸びとなり、前年水準を9カ月連続で上回った。アパート(5世帯以上)が同44.3%増と、高い伸びが続いた一方で、一戸建ても同35.4%増と、9カ月連続で前年を上回った。

 先行指標である住宅建築許可件数は一戸建てが前月比で増加したが、アパート(5世帯以上)が急減したため、全体では前月比5.5%減の146万4000戸と、13年ぶり高水準となった1月の同9.2%増の155万戸から大幅減少に転じた。また、市場予想の148万戸も下回った。

 内訳はアパートが前月比20.2%減(1月は同14.8%増)の41万5000戸と減少に転じた一方で、一戸建ては同1.7%増の100万4000戸と1月の同6.4%増に続いて10カ月連続で増加した。100万戸を超えたのは07年5月の104万2000戸以来12年9カ月ぶり。通常、一戸建ての場合、建築許可を受けてから6カ月後に着工し、2世帯以上の集合住宅の場合は1年後に着工となり時間差がある。このため、一戸建ての建築許可件数の影響は今後数カ月先に現れる。

 一方、一戸建ての完成住宅件数は前月比14.1%増の102万7000戸と、4カ月ぶりに増加した。100万戸台は08年1月の100万4000戸以来12年1カ月ぶり。全体の完成件数は、アパート(5世帯以上)が同31.4%減となったことが影響し、前月比0.2%減の131万6000戸となったが、3カ月連続で130万戸台の高水準を維持している。

 一戸建ての建築中件数は前月比0.6%増の53万9000戸、アパート(5世帯以上)は同2.1%増の67万1000戸となったことから、全体では同1.4%増の122万2000戸と、4カ月連続で増加し、06年12月(124万7000戸)以来約13年2カ月ぶりの高水準となった。

 2月の建築戸数が19年10−12月期の建築中の月平均戸数(117万戸)を4.4%上回ったため、1−3月期GDP(国内総生産)の住宅投資部門の支えにはなりそうだ。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社