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米2月小売売上高、前月比0.5%減―新型コロナウイルス感染拡大懸念で5カ月ぶり減少
2020-03-18 09:46:00.0
<チェックポイント>
●家電、アパレル、建築資材が急減―オンライン小売は増加
●自動車とガソリン除くと前月比0.2%減―1月は同0.7%増
●コア小売売上高、前月比ほぼ横ばい―1−3月期GDP押し上げに寄与せず
米商務省が17日発表した2月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.5%減の5281億ドルと1月の同0.6%増(改定前は0.3%増)から一転して、5カ月ぶりの減少となった。小売売上高は19年10月以降1月まで4カ月連続で増加していた。市場予想(前月比0.1%増)に対しても下回った。
市場では、中国を中心とする新型コロナウイルス(COVID−19)の感染拡大を受け、消費者が景気悪化懸念から買い控えを始めたためとみている。また、米国内で感染者数が増え始めた3月以降の統計結果は多くの州政府がウイルス感染対策で店舗の一時閉鎖や営業時間の短縮などの規制に乗り出していることから、スーパーを除いて急激に減少する可能性が高いと見て警戒している。
内訳は、全13業種のうち、9業種(自動車・同部品や家具、電子機器・家電、建築資材・園芸、ヘルスケア、アパレル、ガソリン、一般小売販売、レストラン・バー)が減少し、増加したのはわずか3業種(スポーツ用品・趣味・楽曲・書籍、その他小売、オンライン小売)で、1業種(スーパー)は横ばいだった。
月ごとに変動が激しいガソリンスタンドを除くと、減少幅が大きかったのは、電子機器・家電の前月比1.4%減(1月は0.6%増)、次いで、建築資材・園芸の同1.3%減(同3.3%増)、アパレルの同1.2%減(同1.4%減)、自動車・同部品の同0.9%減(同0.8%増)など。このほか、レストラン・バーは同0.5%減(同0.8%増)、家具は同0.4%減(同3.2%増)、百貨店にスーパーなど量販店を加えた一般小売販売も同0.1%減(同0.5%増)、百貨店は同0.2%減(同0.1%減)となった。
一方、増加幅が大きかったのは、どのカテゴリーにも入らない「その他小売」の同1.4%増(同3.9%増)、次いで、オンライン小売の同0.7%増(同0.2%増)、スポーツ用品・趣味・楽曲・書籍の0.1%増(同1.1%増)となった。
ガソリンスタンドは、ガソリン価格の下落を反映し、前月比2.8%減と1月の同0.4%減に続いて2カ月連続で減少した。この結果、全体の小売売上高から月ごとに変動が激しいガソリンスタンドと自動車・同部品を除いた実質の小売売上高は同0.2%減と、1月の同0.7%増を下回り、3カ月ぶりの減少となった。
ガソリンスタンドのみを除いた小売売上高は同0.3%減(1月は0.7%増)となり、ガソリン価格の低下にもかかわらず、他の財・サービスの消費拡大につながっていない。自動車・同部品だけを除いた小売売上高も同0.4%減(同0.6%増)となり、市場予想の同0.1%増を大幅に下回った。
ガソリンスタンドと自動車・同部品、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)は前月比ほぼ横ばいと、1月の同0.4%増を下回った。これは1−3月期GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費の押し上げに寄与しないことを意味する。
コア小売売上高はGDPを構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標。ちなみに、19年10−12月期GDP伸び率(改定値)は前期比年率換算2.1%増、19年全体では2.3%増となった。20年は世界経済の減速に加え、新型コロナウイルスの感染拡大の経済への悪影響で成長率は1.5%増に鈍化するとみられているほか、マイナス成長になるとの見方も少なくない。
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提供:モーニングスター社




