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金融・経済ニュース

米11月中古住宅販売、前月比1.7%減の年率535万戸―市場予想下回る

2019-12-20 10:18:00.0

<チェックポイント>
●月販売件数、6月以来5カ月ぶりの低水準

●販売価格(中央値)は27万1300ドル―5カ月ぶり上昇で依然高水準

●未販売住宅(在庫)は3.7カ月分―5カ月連続低下で供給不足顕著

 NAR(全米不動産業協会)が19日発表した11月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比1.7%減の年率換算535万戸と10月の同1.5%増から減少に転じた。6月の529万戸以来の低水準に逆戻りし、市場予想の545万戸を下回った。また、10月の販売件数も546万戸から544万戸に下方改定された。住宅ローン金利の低下や雇用・所得の堅調な伸びにもかかわらず、住宅在庫(供給)不足と住宅価格の上昇が販売件数の不振につながった。

 季節要因を無視できる前年比は2.7%増と、5カ月連続で前年水準を上回った。

 NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「住宅在庫が低水準の場合、統計のブレが大きくなる傾向がある。そのため、11月は減少となったが、米経済は依然堅調で、11月の販売減少を懸念する必要はない」と楽観的に見ている。ただ、「新築住宅の建設が不足しており、住宅供給不足の解消には至っていない」と懸念を示している。

 住宅販売を左右する大きな要因の1つである住宅ローン金利は、フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると、19年に入って低下傾向にある。1月は4.46%だったが、6月に4%を割り込み、直近の12月19日時点で3.73%と、7カ月連続で4%を下回る。一方、労働省が6日発表した11月雇用統計では、賃金(平均時給)が前年比3.1%増と、インフレ加速の兆しと見られる3%増を上回り、住宅購入者にとっては追い風となっている。

 住宅供給の過不足感を示す11月時点の未販売住宅(在庫)は前月比7.3%減の164万戸と、2月(163万戸)以来9カ月ぶりの低水準に後退し、同月の販売ペースに換算した在庫水準も3.7カ月分と10月の3.9カ月分を下回り、5カ月連続で低下した。また、1年前の4カ月分も下回り、前年比も5.7%減(戸数ベース)と低迷している。

 中古住宅の販売ペースをみると、販売物件が11月に市場に残っていた期間は38日間と、10月の36日間を上回り、販売ペースが鈍化した。また、11月に販売された物件のうち、全体の45%が市場に出されて1カ月弱で販売されたが、10月の46%を下回った。

 地域別販売件数は、全米4地区のうち、全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部が前月比3.9%減(前年比3.7%増)の224万戸、西部も同3.5%減(同4.8%増)の109万戸と全体を押し下げた。一方、北東部は同1.4%増(同1.4%減)の70万戸、中西部も同2.3%増(同1.5%増)の132万戸となった。

 中古住宅価格は中央値で前月比0.1%上昇の27万1300ドルと、5カ月ぶりに上昇に転じ、前年比も5.4%上昇と、実質賃金上昇率(0.8%)や名目賃金上昇率(3.1%)を大幅に上回る高い伸びで、93カ月連続で前年水準を上回っている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社