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金融・経済ニュース

米10月中古住宅販売、前月比1.9%増の年率546万戸―市場予想下回る

2019-11-22 10:57:00.0

<チェックポイント>
●8月以来の高水準に回復でも予想下回る

●販売価格(中央値)は27万0900ドル―4カ月連続低下でも依然高水準

●未販売住宅(在庫)は3.9カ月分―4カ月連続低下で供給不足顕著

 NAR(全米不動産業協会)が21日発表した10月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比1.9%増の年率換算546万戸と9月の同2.5%減から増加に転じ、8月の550万戸以来の高水準に回復した。住宅ローン金利の低下や雇用・所得の堅調な伸びに支えられた。ただ、市場予想の550万戸をやや下回ったことや、9月の販売件数が538万戸から536万戸に下方改定されたのは懸念材料だ。

 季節要因を無視できる前年比は4.6%増と4カ月連続で前年水準を上回った。

 NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「10月が販売増に転じたことは、住宅販売が今後数カ月さらに増加することを予期させる内容となった」、また、「雇用拡大や賃金の上昇、低い住宅ローン金利が住宅販売を押し上げている」と指摘。その上で、「適切な水準で住宅供給さえ維持できれば、今後も住宅販売は拡大していく可能性が高い」と住宅供給が住宅販売のさらなる拡大のカギを握るとみている。

 住宅販売を左右する大きな要因の一つである住宅ローン金利は、フレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると、6月以降、4%割れが続き、直近の11月21日時点でも3.66%となっている。また、労働省が1日発表した10月雇用統計で賃金(平均時給)は前年比3%増と、住宅購入者にとっては追い風。

 住宅供給の過不足感を示す10月時点の未販売住宅(在庫)は前月比2.7%減の177万戸と、3月(167万戸)以来7カ月ぶりの低水準に後退し、同月の販売ペースに換算した在庫水準も3.9カ月分と、前月の4.1カ月分を下回り、4カ月連続で低下した。また、1年前の4.3カ月分も下回り、前年比も4.3%減(戸数ベース)と低迷している。

 また、中古住宅の販売ペースをみると、販売物件が10月に市場に残っていた期間は36日間と、1年前とは一致したが、9月の32日間を上回り、ペースが鈍化したことを示している。また、10月に販売された物件のうち、全体の46%が市場に出されて1カ月弱で販売されたが、これは9月の49%を大幅に下回る。

 地域別販売件数をみると、全米4地区のうち、全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部が前月比4.4%増(前年比7.8%増)の235万戸、中西部も同1.6%増(同2.4%増)の129万戸と堅調となり、全体を押し上げた。一方、北東部は同1.4%減(同横ばい)の69万戸、西部も同0.9%減(同3.7%増)の113万戸となった。

 中古住宅価格は中央値で前月比0.2%低下の27万0900ドルと、4カ月連続で低下したものの、前年比は6.2%上昇と、実質賃金上昇率(0.7%)や名目賃金上昇率(3%)を大幅に上回る高い伸びで、92カ月連続で前年水準を上回っている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社