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金融・経済ニュース

米9月新築住宅販売、前月比0.7%減の70.1万戸―市場予想下回る

2019-10-25 12:52:00.0

<チェックポイント>
●前月比減少は住宅ローン金利の上昇や手ごろ価格帯の供給不足が要因

●40万ドル超の高額物件の販売比率が急低下

●住宅在庫(供給)戸数は4カ月連続で減少

 米商務省が24日発表した9月新築住宅販売件数(季節調整済み)は前月比0.7%減の年率換算70万1000戸と8月の同6.2%増(改定前は7.1%増)から急反落し、7月(66万5000戸)以来2カ月ぶりの低水準に戻った。また、市場予想の70万3000戸に対しても下回った。

 販売件数の減少は、住宅購入に大きな影響を与える住宅ローン金利が9月に上昇したことを受けて住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)がやや押し下げられたことや、8月の販売件数が高い伸びとなったため、手ごろな価格帯の物件の供給が不足したことが要因とみられる。

 過去2カ月の数値は下方改定された。8月は前回発表時の71万3000戸から70万6000戸、7月は66万6000戸から66万5000戸にと、2カ月間で計8000戸の減少となった。

 一方、季節要因を無視できる前年比は15.5%増と8月の同16.9%増(改定前は同18%増)に続いて4カ月連続で前年水準を上回り、堅調を維持している。1−9月累計販売件数でみても前年比7.2%増と、18年水準を上回り続けている。

 全体の販売件数のうち、着工前の販売件数は前月比11%増の22万2000戸と3カ月連続で増加した。また、建築中の新築住宅の販売件数も同6.3%増の23万6000戸と増加し、1年前に比べても12.4%増と住宅販売の増勢は強まっている。

 この背景には最近の住宅ローン金利の低下で住宅購入者のアフォーダビリティが高まってきたことがある。6月の新築販売件数が前月比21.9%増の72万9000戸と急増し、7月は同8.8%減の66万5000戸と、前月(6月)の販売急増のあとだったことや、手ごろな価格帯の住宅供給が不足したため、一時的に減少。その後、8月に急回復した。しかし、今回発表の9月は住宅ローンの上昇などの影響でやや減速した。

 9月の住宅価格をみると、中央値(季節調整前)は住宅購入者のアフォーダビリティの低下で高額物件の販売が減少し、手ごろな価格帯の物件にシフトしたため、前月比7.9%低下の29万9400ドルと8月の同5.7%上昇から低下に転じ、17年2月(29万8000ドル)以来2年7カ月ぶりの安値水準となった。前年比も8.8%低下となった。販売価格帯をみると、40万ドル超の高額物件の販売比率が25%と8月の35%を下回り、低目の物件にシフトした。一方、15万−30万ドル未満の手ごろ物件の販売比率は前月の41%から46%(1年前は41%)に上昇した。

 地域別の販売件数は中西部が前月比6.3%増(前年比17.3%減)と急増したが、北東部は同2.8%減(同29.6%増)、全体の約6割を占める南部は同0.2%減(同24%増)、南部に続いて販売件数が多い西部は同3.8%減(同11.5%増)と減少した。

 住宅供給面をみると、9月の新築住宅在庫(着工前や建築中の住宅も含む。季節調整値)は前月比0.6%減(前年比0.9%減)の32万1000戸と前月の同1.5%減に続いて4カ月連続で減少し、18年9月(32万4000戸)以来1年ぶりの低水準となった。住宅バブル期の在庫水準(45万戸)の71%の水準にとどまっている。これを9月の販売ペースで計算した新築住宅の在庫水準は5.5カ月相当(1年前は6.4カ月相当)と、8月の5.5カ月相当と一致した。住宅建築業界が需要と供給のバランスが取れた容認可能な水準とする6カ月相当を下回っており、全体的には供給は低下していることを示す。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社