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金融・経済ニュース

米8月コアCPI、前月比0.3%上昇―前月横ばいも市場予想上回る

2019-09-13 10:48:00.0

<チェックポイント>
●中古自動車や運輸サービス、医療サービス・関連用品が伸びけん引

●全体指数、前月比0.1%上昇―7月は0.3%上昇

●堅調なコアCPI受け、一部で米追加利下げ不要との見方も浮上

 米労働省が12日発表した8月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.3%上昇と、7月から伸び率横ばいとなったものの、市場予想の同0.2%上昇を上回った。また、前年比は2.4%上昇と、7月の2.2%上昇や市場予想の2.3%上昇を上回った。これでFRBが目標とする2%上昇を5カ月連続で超えた。

 コア指数の前月比の内訳をみると、メディカルケアサービスが0.9%上昇(7月は0.5%上昇)と、医療保険料費用や病院費用などの上昇を受け3年ぶりの高い伸びとなった。中古車(乗用車とトラック)も1.1%上昇(同0.9%上昇)と急伸し、薬品や医療機器など医療関連用品は0.3%上昇(同0.2%上昇)、運輸サービス(自動車修理、自動車保険、航空運賃など)は0.4%上昇(同0.3%上昇)と、いずれも伸びが加速した。CPIの構成ウエートが高い賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)は0.2%上昇(同0.3%上昇)と、やや減速した。

 CPI全体指数(季節調整後)は原油価格、主としてガソリン価格が低下したことを受け、前月比0.1%上昇と、7月の同0.3%上昇から伸びが減速したものの、市場予想と一致した。一方、前年比は1.7%上昇と、前月の1.8%上昇から伸びが減速し、市場予想の1.8%上昇も下回った。

 市場では、6日発表の米8月雇用統計で新規雇用者数が前月比13万人増と、前月の15万9000人増から伸びが鈍化したため、9月17−18日FOMC(米連邦公開市場委員会)で、追加利下げが必要との見方が広がってきている。

 その一方で、賃金の伸びが3.2%増と依然堅調な伸びを示していることや、約50年ぶりの低失業率、4−6月期の個人消費が5年ぶりの高い伸びとなっていること、さらには今回のコアCPIが前月から伸びが加速し、FRBの物価目標を上回っていることから、市場では米経済がリセッション(景気後退)に陥らない限り、FRBが懸念するようなディスインフレ(物価上昇率の鈍化)懸念は低く、従って積極的な利下げの必要性はないとの見方もある。今後、コアインフレが加速する一方で、景気が鈍化する場合には、FRBは難しい判断に直面する可能性がある。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
 NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社