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米6月S&PコアロジックCS住宅価格指数、住宅市場の低迷受け緩やかな鈍化続く
2019-08-28 10:52:00.0
<チェックポイント>
●全米価格指数、前年比3.1%上昇―5月の3.3%上昇から鈍化
●20都市圏、前年比2.1%上昇―市場予想大きく下回る
●住宅価格は緩やかな伸びが持続―S&P分析
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が27日発表した6月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比0.6%上昇の210.71と5月の209.49(改定前209.66)を上回って5カ月連続の上昇となり、4カ月連続で過去最高を更新した。
ただ、前年比の伸びは3.1%上昇と、18年12月の4.6%上昇となって以降、着実に鈍化している。
市場の関心度が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.3%上昇の217.65と、5カ月連続で上昇した。一方、前年比は2.1%上昇となり、市場予想の2.7%上昇を大幅に下回った。
都市別では、20都市のうち、フェニックスが前年比5.8%上昇と、最も高い伸びを示し、前月まで伸び率がトップだったラスベガスは同5.5%上昇と、2位に後退した。次いでタンパの同4.7%上昇、アトランタとシャーロットの同4.5%上昇となった。それとは対照的に、西海岸の主要都市で低い伸びが目立った。シアトルは同1.3%低下と、前月の同1.2%低下に続いて2カ月連続で低下し、1年前の13%上昇から伸びがマイナスとなっている。主要都市の中でマイナスとなったのはシアトルだけだが、サンフランシスコは同0.7%上昇と、前月の同1%上昇からさらに鈍化。サンディエゴは同1.3%上昇と、低い伸びとなった。
S&P500指数を運営している米S&Pダウジョーンズ・インデックスのマネージング・ディレクター兼指数管理担当責任者であるフィリップ・マーフィー氏は、前月と同様に「住宅価格の上昇ペースの鈍化傾向が続いている」とした上で、「住宅価格の伸びは今後、横ばい状態が続く可能性がある」と指摘。さらに、「住宅市場は18年から冷え込んでいるが、それでも多くの都市は1ケタ台の伸び(1−3%)を維持していることから、大きな景気の落ち込みがなければ、現在の(緩やかな)伸びが持続する可能性が高い」としている。
一方、主要10都市圏の価格指数(季節調整前)も前月比0.2%上昇の230.58となり、06年6月のピーク(226.29)を4カ月連続で上回ったが、前年比は1.8%上昇と、5月の同2.2%上昇を下回り伸びが減速した。
住宅購入者は住宅価格がまだ高水準にあるため、最近の住宅ローン金利の鈍化にもかかわらず、積極的な購入を控えている。このため、住宅価格は前年比の伸びが鈍化傾向を示している。
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提供:モーニングスター社




