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米7月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比16.4万人増に鈍化―9月追加利下げ観測浮上
2019-08-05 10:05:00.0
<チェックポイント>
●平均時給は前年比3.2%増―6月から上昇
●失業率は3.7%と前月から横ばい
●5−6月の新規雇用者数は計4.1万人の下方改定
米労働省が2日発表した7月雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比16万4000人増と、6月の同19万3000人増から伸びが鈍化し、3月(15万3000人増)以来4カ月ぶりの低い伸びとなった。ただ、市場予想(16万4000人増)とは一致した。
市場では7月の雇用統計が前月に比べ雇用者数の伸びが鈍化したものの、米中貿易摩擦の悪影響を受け続けている中、底堅い動きが続いているとみている。貿易摩擦の悪影響で伸びが鈍化していた製造業は1万6000人増(6月は1万2000人増)と伸びたが、1年前の2万人増に比べると、貿易摩擦の影響があったことは否めない。
今回の統計結果を受け、米10年債利回りが1.862%と、16年以来3年ぶりの低水準となり、利下げ圧力が強まった。
市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げは約11年ぶりとなった7月末の利下げ(0.25%)にとどまらず、今後は、米中貿易摩擦の激化による米経済への悪影響を避け、GDP(国内総生産)伸び率を2%増(4−6月期GDP伸び率は2.1%増)に維持するため、年内に、早ければ次回9月17−18日開催FOMC(米連邦公開市場委員会)で追加利下げが必要との見方が一部で出始めた。
今回の統計では5月と6月の雇用者数が計4万1000人も下方改定された。5月は前回発表時の前月比7万2000人増から同5万2000人増に、6月も同22万4000人増から同19万3000人増に、いずれも下方改定となった。
雇用者数の内訳は、民間部門が前月比14万8000人増と、6月の同17万9000人増(前回発表は同19万1000人増)を大幅に下回り、市場予想の同16万7000人増を下回った。一方、政府部門は同1万6000人増と、6月の同1万4000人増を上回った。民間部門では特に建設業が同4000人増と、前月の同1万8000人増から伸びが急速に鈍化した。一方、製造業は同1万6000人増と、前月の同1万2000人増から伸びが加速した。サービス業も同13万3000人増と、前月の15万人増に続いて堅調を維持した。ただ、サービス業のうち、小売業は同3600人減と、6カ月連続で減少が続いている。
一方、失業率は3.7%と、6月と変わらなかった。依然、1969年10月の3.7%以来49年9カ月ぶりの低水準が続いている。市場では3.6%に低下すると予想していた。労働市場への参加の程度を示す労働参加率(軍人を除く16歳以上の総人口で労働力人口を割ったもの)が63%と、前月の62.9%を上回り、市場参加者が増えたものの、失業者数は前月比8万8000人増の606万3000人と、6月の同8万7000人増よりやや増加した。
また、市場が注目していた賃金(平均時給)の伸びは前月比0.3%増と、6月と市場予想の同0.3%増と一致した。一方、前年比は3.2%増と、6月の同3.1%増から伸びがやや加速し、市場予想の同3.1%増も上回った。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




