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金融・経済ニュース

米4−6月期実質GDP、前期比2.1%増―市場予想上回る

2019-07-29 10:31:00.0

<チェックポイント>
●個人消費と政府支出がけん引

●輸出と民間投資、在庫投資の縮小が抑制要因に

●コアPCE物価指数は1.8%上昇に加速

 米商務省が26日発表した19年4−6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済みで前期比年率換算2.1%増と、前1−3月期の同3.1%増(確定値)から伸びが鈍化し、2年以上ぶりの低い伸びとなった。ただ、市場予想の同1.8%増を上回っており、市場の想定ほどの鈍化ではなかった。個人消費が1年半ぶりの高い伸びとなったものの、貿易摩擦や世界経済の減速で民間投資と輸出が落ち込んだことなどが響いた。

 4−6月期GDPの内訳をみると、全体の約7割を占める個人消費の伸びが急加速した。その一方で、米中貿易摩擦など貿易保護主義の台頭で世界経済の減速懸念が強まり、民間投資と輸出が減少し、GDP押し上げ要因の在庫投資の増加幅も縮小したが、政府投資、特に連邦政府の投資が1月の政府機関の長期閉鎖による大幅な支出減少の反動で高い伸びを示し、GDP全体を下支えした。

 個人消費は前期比年率換算4.3%増と、前期の同1.1%増を上回り、17年第4四半期(同4.6%増)以来1年半ぶりの高い伸びとなった。

 今後の個人消費の先行きを占う意味で重視される可処分所得の伸びは、季節調整前で前期比年率換算4.9%増(季節調整後の実質では2.5%増)と、前期の同4.8%増(同4.4%増)を上回ったが、実質では伸びが鈍化している。

 住宅投資を除いた民間投資は前期の同4.4%増から同0.6%減と、15年以来4年ぶりの減少となり、GDP寄与度もマイナス0.08ポイントと、前期の0.60ポイントを下回った。

 住宅投資は同1.5%減と、前期の同1.0%減に続いて6四半期連続で減少した。GDP寄与度もマイナス0.06ポイント(前期もマイナス0.04ポイント)となった。

 一方、政府部門(政府消費支出と固定資本形成)は同5%増と、前期の同2.9%増を上回り、寄与度も前期の0.50ポイントから0.85ポイントと、高い寄与度となった。これは連邦政府の支出が1月の政府機関の一部閉鎖の影響により前期が同2.2%増にとどまった反動増によるもの。

 また、外需をみると、GDP押し上げ要因である輸出が前期の同4.1%増から同5.2%減と急減し、GDP寄与度も前期の0.49ポイントからマイナス0.63ポイントに悪化した。他方、輸入もわずか同0.1%増(前期は同1.5%減)となり、純輸出(輸出額−輸入額)のGDP寄与度はマイナス0.65ポイント(前期は0.73ポイント)に低下した。

 さらに、GDP押し上げ要因である企業在庫投資の実質変動額は前期比年率換算で前期の1160億ドル増から717億ドル増へ縮小。GDP寄与度もマイナス0.86ポイント(前期は0.53%ポイント)に低下した。

 インフレ動向を示し、名目GDP伸び率(Q2は4.6%増)から実質GDP伸び率を算出するときに使われる物価指数であるGDPデフレーターは、前期比年率換算で2.4%上昇と、前期の1.1%上昇から伸びが加速し、市場予想の1.8%上昇を上回った。

 PCE(個人消費支出)物価指数も前期比年率換算2.3%上昇と、前期の0.4%上昇から伸びが加速した。FRBが最も重視しているコアPCE物価指数(値動きが激しいエネルギーと食品を除く)も同1.8%上昇(前期は同1.1%上昇)に加速したが、FRB(米連邦準備制度理事会)の物価目標の2%上昇には届いていない。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
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提供:モーニングスター社