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米6月中古住宅販売、前月比1.7%減の年率527万戸―市場予想下回る
2019-07-24 14:00:00.0
<チェックポイント>
●販売件数、主力の南部と西部で減少―北東部と中西部は増加
●販売価格(中央値)は5カ月連続で上昇―過去最高値更新
●未販売住宅(在庫)は4.4カ月分―前月の4.3カ月分上回る
NAR(全米不動産業協会)が23日発表した6月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比1.7%減の年率換算527万戸と、前月(5月)の同2.9%増から一転して減少し、4月の521万戸以来2カ月ぶりの低水準となった。また、市場予想の530万戸に対しても下回った。
一方、季節要因を無視できる前年比も2.2%減と減少幅が拡大し、18年3月以降16カ月連続の前年割れとなった。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「需要が大きい中低価格帯の住宅が少ないことや、供給不足のため、住宅価格が上昇している」と、手ごろな物件の供給不足が販売減少につながったとの見方を示している。
住宅供給の過不足感を示す6月時点の未販売住宅(在庫)は前月比1%増の193万戸と、6カ月連続で増加し、同月の販売ペースに換算した在庫水準も4.4カ月分と、前月と1年前の4.3カ月分を上回ったものの、前年比は横ばい(戸数ベース)と伸び悩んでいる。適正水準とされる6カ月分を大きく下回っており、住宅供給不足の状況は変わらず住宅販売の足かせとなっている。
中古住宅の販売ペースをみると、販売物件が6月に市場に残っていた期間は27日間と、5月や1年前の26日間を上回り、販売ペースが鈍化した。ただ、6月に販売された物件のうち、市場に残っていた期間が1カ月以内だったのは全体の56%と、5月の53%を上回るなど、住宅需要は根強い。
地域別販売件数をみると、全米4地区のうち、北東部と中西部で増加したが、全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部は前月比3.4%減(前年比は0.4%減)の225万戸と反落し、1月以来5か月ぶりの低水準となり、西部は同3.5%減(同5.2%減)の109万戸と、3カ月ぶりの低水準となった。北東部は同1.5%増(同4.2%減)の68万戸、中西部も同1.6%増(同1.6%減)の125万戸となった。
中古住宅価格は中央値で前月比2.7%上昇の28万5700ドルと、5カ月連続で上昇し、これまでの過去最高だった昨年6月の27万3800ドルを上回り、2カ月連続で過去最高値を更新した。前年比も4.3%上昇と、実質賃金上昇率(1.1%増)や名目賃金上昇率(3.1%増)を上回る高い伸びで、88カ月連続で前年水準を上回っている。
<関連銘柄>
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SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
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提供:モーニングスター社




