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米6月コアCPI、前月比0.3%上昇―市場予想上回る
2019-07-12 12:01:00.0
<チェックポイント>
●家賃やアパレル、中古自動車が伸びをけん引
●全体指数、前月比0.1%上昇―5月から横ばい
●CPI受け米10年国債利回り上昇―7月FOMCでの大幅利下げ観測後退
米労働省が11日発表した6月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.3%上昇と、市場予想の同0.2%上昇を上回った。伸び率は18年1月以来1年5カ月ぶりの高さ。一方、前年比も2.1%上昇と、5月と市場予想の2.0%上昇を上回った。
コアCPIの前月比の内訳をみると、賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)は0.3%上昇(5月は同0.2%上昇)と伸びが加速。中古車(乗用車とトラック)は1.6%上昇(同1.4%低下)と3カ月ぶりに上昇に転じ、アパレルも1.1%上昇(同横ばい)と高い伸びとなった。一方、航空運賃は0.9%の低下(同2.0%上昇)に転じ、薬品や医療機器など医療関連用品は0.2%低下(同0.4%低下)と2カ月連続で低下。メディカルケアは0.4%上昇(同0.5%上昇)と伸びが鈍化した。
CPI全体指数(季節調整後)は前月比0.1%上昇と5月の同0.1%上昇と一致し、市場予想の横ばいを上回った。ガソリンは同3.6%低下(5月は同0.5%低下)と伸びが急減速した。この結果、エネルギー全体でも同2.3%低下(同0.6%低下)と、一段と減速した。一方、前年比は1.6%上昇となり、2月(1.5%上昇)以来4カ月ぶりの低い伸びとなった。
労働省が5日発表した6月雇用統計をみる限り、米国内は強い雇用状況が続いているものの、FRB(米連邦準備制度理事会)は、世界貿易戦争の長期化による先行き不安や世界経済の減速懸念を強めているとして、これまでの利下げスタンスは変えていない。
実際、パウエルFRB議長は10日の下院金融サービス委員会の公聴会で、「雇用市場は依然堅調だが、ここ数カ月で経済見通しに対する先行き不安がかなり高まった。主要国の経済成長の勢いが鈍化し、その影響が米経済に及ぶ可能性がある」と述べており、6月雇用統計の強い結果にもかかわらず、景気下ブレリスクや先行き不安を強調し、「成長を維持するため、適切に行動する」と改めて利下げの可能性を示している。
6月CPI発表直後、米債券市場では長期金利の指標である10年国債の利回りが2.08%と、発表前の2.06%から上昇し、利下げ圧力がやや緩和した。これは7月会合での利下げ幅が0.50ポイントの大幅となる見通しが後退したことを意味する。
<関連銘柄>
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SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
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提供:モーニングスター社




