金融・経済ニュース
米3月コアCPI、前月比0.1%上昇―2月から横ばいも市場予想下回る
2019-04-11 09:49:00.0
<チェックポイント>
●コア指数前年比は2.0%上昇でFRB物価目標と一致―目標超過12カ月でストップ
●インフレ圧力依然弱く、FRBは将来の利上げを「辛抱できる(patient)」状況
●トランプ政権「インフレ抑制で利下げが必要」―FRBへの圧力高まる可能性
米労働省が10日発表した3月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.1%上昇となり2月から横ばい、市場予想の0.2%上昇を下回った。一方、前年比も2%上昇と、2月の2.1%上昇や1月と18年12月の2.2%上昇を下回り、市場予想の2.1%上昇も下回った。米経済は依然堅調なものの、インフレ圧力は弱く、FRBは将来の利上げに「辛抱強く(patient)」ならざるを得ない状況だ。トランプ米大統領や政権幹部は、インフレ抑制は利下げを正当化させるとの立場を取り続けており、今後、FRBへの利下げ圧力が高まる可能性がある。
コア指数の内訳を前月比でみると、賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)が0.4%上昇(2月は0.3%上昇)と、17年8月以来の高い伸びとなった。また、たばこなど喫煙用品も1.6%上昇と、17年4月以来約1年ぶりの高い伸びとなった。一方、アパレルが1.9%低下(0.3%上昇)、中古車(乗用車とトラック)も0.4%低下と、2月の0.7%低下に続いて2カ月連続で低下した。また、航空運賃も0.6%低下となり、全体を押し下げた。
前年比では、アパレルが2.2%低下、航空運賃も2.9%低下となった一方で、たばこなど喫煙用品が5.4%上昇、運輸サービスも1%上昇、メディカルケアは2.3%上昇、シェルター価格も3.4%上昇と、高い伸びを示した。
コアCPIの前年比はFRBの物価目標(2%上昇)と一致し、13カ月連続で上回ることはできなかった。これまでは堅調な雇用市場や賃金上昇、個人消費支出の伸びを反映し、物価目標を超過していた。今後は大規模減税効果が薄れることや、世界景気の減速によって、米経済も減速しインフレ圧力が弱まる。市場では19年1−3月期の米国のGDP(国内総生産)伸び率が2.0%増を下回り、19年全体でも2.4%増、20年以降は2.0%増に鈍化すると予想している
一方、CPI全体指数(季節調整後)は原油価格、主としてガソリン価格の上昇を受け前月比0.4%上昇と、市場予想の0.3%上昇を上回り、2月の0.2%上昇や1月の横ばいから伸びが加速した。ガソリンは前月比6.5%上昇と、2月の1.5%上昇や1月の5.5%低下から急加速。この結果、エネルギー全体でも3.5%上昇(前月は0.4%上昇)と、17年以来の高い伸びに加速した。食品は0.3%上昇と、2月の0.4%上昇から伸びが鈍化した。
前年比は1.9%上昇と、2月の1.5%上昇や1月の1.6%上昇を上回り、18年12月の1.9%上昇に逆戻りした。
<関連銘柄>
NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
SPD500<1557>、NYダウ<1679>、NYダウブル<2040>、
NYダウベア<2041>
提供:モーニングスター社




