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金融・経済ニュース

米3月雇用統計、非農業部門雇用者数は前月比19.6万人増―市場予想上回る

2019-04-08 10:35:00.0

<チェックポイント>
●非農業部門雇用者数、4カ月ぶり高い伸びに回復―市場ではリセッション懸念後退

●平均時給は前年比3.2%増に減速

●失業率は3.8%と横ばい

 米労働省が5日発表した3月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比19万6000人増と、2月の同3万3000人増を大幅に上回り、18年11月(19万6000人増)以来4カ月ぶりの高い伸びに回復した。また、市場予想の同17万人増を2万6000人も上回った。

 2月の非農業部門雇用者数は、政府の一部機関の閉鎖(18年12月22日−19年1月25日までの35日間)や北東部と中西部を襲った大寒波の景況で市場予想以上に伸びが鈍化したが、3月に急回復したことで、市場では米経済のリセッション(景気後退)懸念が後退した。

 中・長期のトレンドをみると、過去3カ月間(1−3月)の月平均は18万人増と、2月時点の19万人増を下回り、減速が続いている。ただ、景気回復が持続安定的に進むために必要といわれる15万人増を超えており、今後、労働市場への参加者数の増大を十分吸収できるほど堅調が続いている。

 雇用者数の内訳は、民間部門が前月比18万2000人増と、2月の同2万8000人増(前回発表時は同2万5000人増)を大幅に上回り、市場予想の同16万人増を2万2000人も上回った。一方、政府部門は同1万4000人増となり、2月の同5000人増から伸びが加速した。

 失業率は3.8%と2月から横ばいで、市場予想とも一致した。

 市場が注目していた賃金(平均時給)の伸びは前月比0.1%増と、2月の同0.4%増から伸びが減速。市場予想の同0.2%増も下回りサプライズとなった。前年比も3.2%増となり、2月の同3.4%増を下回った。

 また、低失業率で健全な経済状況でみられる3.5−4.0%増を依然下回っており、緩やかな伸びにとどまっている。現在と同じようなタイトな雇用状況だった1990年代や2000年代初頭でも賃金上昇率は約4.0%増だった。2月CPI(消費者物価指数)のコア指数が前年比2.1%上昇だったことを考慮すると、実質賃金の伸びは1.1%増と、前月の1.2%増を下回る低い伸びだ。

 市場では強い雇用市場が示され米経済のリセッション懸念は後退したが、賃金の伸びが減速しインフレ懸念がないことから、FRB(米連邦準備制度理事会)は将来の利上げに対し、「辛抱強く(patient)対応する」との慎重姿勢を変えないとみている。

<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社