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金融・経済ニュース

米2月中古住宅、前月比11.8%増の年率551万戸―市場予想上回る

2019-03-25 10:01:00.0

<チェックポイント>
●住宅ローンの金利低下や在庫増、所得増が販売件数増に寄与

●未販売住宅(在庫)は2カ月連続で前月を上回る

●販売価格は24万9500ドルと、3カ月ぶり上昇

 NAR(全米不動産業協会)が22日発表した2月中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比11.8%増の年率換算551万戸と、前月の同1.4%減の493万戸(改定前は494万戸)から4カ月ぶりに増加に転じ、18年3月(551万戸)以来11カ月ぶりの高水準に回復。市場予想の510万戸も上回った。また、伸び率も15年12月以来3年2カ月ぶりの大幅増となった。

 一方、季節要因を無視できる前年比は1.8%減と、18年3月以降12カ月連続の前年割れとなった。

 NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「大幅増となったのはいくつかの要因があるが、住宅ローンの金利低下と住宅在庫(供給)の増加、所得の増加、消費者信頼感の回復が重なったことが大きい」と分析した。

 もともと、1月は過去のデータをみると、弱い数字が出る月で、このため、ヤン氏は1月の減少については、「景気循環の谷に入った可能性が高い。世帯収入が増えてきているので、住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)が高まり、今後数カ月は住宅購入者が増える。中古市場はこれ以上悪くはならない」と予想していた。

 また、NARのジョン・スマビー会長も2月の結果について、「例年、住宅購入が盛んになる春に、住宅購入希望者が市場に戻ってきたことは嬉しい」と中古市場が持ち直したとの認識を示している。

 住宅供給の過不足感を示す2月時点の未販売住宅(在庫)は前月比2.5%増の163万戸と、2カ月連続で増加した。同月の販売ペースに換算した在庫水準は3.5カ月分と、前月の3.9カ月分を下回ったが、前年比は3.2%増(戸数ベース)と、依然前年を上回っている。ただ、それでも適正水準とされる6カ月分を依然大幅に下回っており、住宅供給不足の状況は変わらず、依然住宅販売の足かせとなっている。

 中古住宅の販売ペースをみると、2月は売り出された物件が市場に残っていた期間が1月の49日間から44日間に減少した。一方、1カ月以内に販売された物件数は全体の40%(1月は38%)に上昇している。

 地域別販売件数は、全米4地区のうち、北東部を除いた3地区が前月比で増加した。全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部は前月比14.9%増(前年比は0.4%減)の239万戸と、4カ月ぶりに増加し全体を押し上げた。中西部も同9.5%増(同横ばい)の127万戸、西部も同16%増(同7.9%減)の116万戸となった。ただ、北東部は同横ばい(同1.5%増)の69万戸となった。

 2月の中古住宅価格は在庫が2カ月連続で増加したことを反映して、中央値で前月比ほぼ横ばい(0.08%上昇)の24万9500ドルとなった。過去最高を記録した6月の27万3800ドルからは9%低下し、1−3月の24万ドル台に戻ったままだ。ただ、前年比は3.6%上昇と、実質賃金上昇率の2倍以上も高い伸びで、84カ月連続で前年水準を上回り高値が続いている。

 住宅供給不足と高水準の住宅価格が続く中、新規住宅取得者の比率は2月が32%と、前月や1年前の29%を上回ったのは明るい材料といえる。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、NYダウ<1679>、
 NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社