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米1月小売売上高、前月比0.2%増―市場予想に反し回復
2019-03-12 10:57:00.0
<チェックポイント>
●自動車・ガソリン除いた実質では前月比1.2%増
●コア小売売上高、前月比1.1%増に回復―12月は同2.3%減
●好調な1月小売売上高、1−3月期GDP押し上げに寄与する見通し
米商務省が11日発表した1月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.2%増の5044億ドルと、9年ぶりの大幅なマイナスとなった前月(18年12月)の同1.6%減(改定前は同1.2%減)から増加に転じ、市場予想の同0.1%減も上回った。また、前年比は2.3%増と、12月の同1.6%増(改定前は同2.3%増)を上回り伸びが加速した。
月ごとの変動が激しいガソリンスタンドが前月比2.0%減(12月は同5.7%減)、自動車・同部品が同2.4%減(12月は同0.3%増)となり、全体の小売売上高の伸びを抑制したが、これらを除いた実質の小売売上高は前月比1.2%増(12月は同1.6%減)と、8カ月ぶりの高い伸びとなった。これは幅広い業種で売上が増加したことを意味する。ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)も同1.1%増と、12月の同2.3%減から増加に転じた。
このコア小売売上高はGDP(国内総生産)を構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標となっている。1月データが改善したことで1−3月期GDP伸び率が押し上げられる見通し。FRB(米連邦準備制度理事会)は足元の個人消費が改善するかどうか注目している。ただ、市場は今回の1月小売売上高の結果を踏まえてもFRBが利上げ休止の方針を変えることはないとみている。
この背景には、世界経済の減速傾向や米経済の減速見通しがある。2月28日に発表された18年10−12月期GDP伸び率の速報値は季節調整済みで前期比年率換算2.6%増と、7−9月期の同3.4%増や4−6月期の同4.2%増を下回り、2四半期連続で伸びが減速。この結果、18年全体のGDP伸び率は2.9%増となり、市場予想の3.0%増やトランプ大統領が選挙公約にした3.0%増をやや下回った。今後も大規模減税による景気刺激効果が薄れることや世界景気の減速などで、19年1−3月期は1%増か、それを下回ると市場では予想している。
FRBも18年12月に公表した最新の経済予測で、長期見通し(5−6年先)であるGDP潜在成長率は1.9%増となっている。また、19年は2.3%増、20年は2%増と予想している。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




