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米1月住宅着工件数、前月比18.6%増の123万戸―市場予想大幅に上回る
2019-03-11 10:48:00.0
<チェックポイント>
●一戸建てが8カ月ぶり高い伸びで全体を押し上げ
●主力の南部と西部、北東部が大幅増―中西部は減少
●建築許可件数、前月比で3カ月連続の増加
米商務省が8日発表した1月の住宅着工件数(季節調整値)は年率換算で前月比18.6%増の123万戸と、18年9月(123.7万戸)以来4カ月ぶりの高水準となり、市場予想の118万戸を大幅に上回った。同統計は当初2月20日に公表される予定だったが、政府機関の一部閉鎖により、発表が延期されていた。
着工件数が急増した背景には、住宅ローン金利の伸びが減速し始め、住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)が持ち直す可能性が出てきたことから着工が増えたとみられる。
市場では、1月の着工件数が急回復を見せたことから、低失業率や賃金の伸び(2月雇用統計)を背景に、今年の新築住宅販売も今後数カ月で回復するとみている。ただ、その一方で、市場の一部では着工件数が依然、前年水準を下回っていることから着工件数は思ったほど強くないと慎重な見方もある。
住宅ローン金利はフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると、19年に入ってから1月は4.46%、直近の3月7日時点でも4.41%と、減速し始めている。
住宅着工の内訳は、主力の一戸建てが前月比25.1%増の92万6000戸と、5カ月ぶりに増加に転じ、18年5月以来8カ月ぶりの高い伸びとなった。前年比も4.5%増と、4カ月ぶりに前年水準を上回った。また、月ごとによって変動が激しいアパートやマンションなどの集合住宅(5世帯以上)も同4%増の28万9000戸と、持ち直し全体を押し上げた。
ただ、着工件数全体の前年比は7.8%減と、4カ月連続で前年水準を下回った。内訳は一戸建てが同4.5%増となったのに対し、アパート(5世帯以上)が同33.6%減となった。
一方、先行指標である住宅建築許可件数は、一戸建てが前月比で減少する一方で、アパートが増加し、全体では前月比1.4%増の134万5000戸と、12月の同0.3%増の132万6000戸に続いて3カ月連続で増加。市場予想の128万戸も上回った。しかし、18年のピーク時の136−137万戸台(3−4月)に比べると低水準で、前年比もわずか1.5%減となっており、まだ住宅供給不足の状態が続く見通しだ。
<関連銘柄>
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提供:モーニングスター社




