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金融・経済ニュース

米10−12月期実質GDP、前期比2.6%増―伸び鈍化も市場予想上回る

2019-03-01 10:54:00.0

<チェックポイント>
●個人消費と民間投資、在庫投資が支え

●純輸出縮小がGDP押し下げ要因に

●コアPCE物価指数は1.7%上昇に加速―FRBの利上げ休止方針変わらず

 米商務省が2月28日発表した18年10−12月期の実質GDP(国内総生産)速報値は季節調整済みで前期比年率換算2.6%増と、前7−9月期の同3.4%増や4−6月期の同4.2%増を下回り、2四半期連続で伸びが減速したが、市場予想の同2.3%増を上回った。一方、18年GDPは2.9%増となり、市場予想の3.0%増やトランプ大統領が選挙公約にした3.0%増には届かなかった。今回のGDPは、政府機関一部閉鎖により発表がおよそ1カ月遅れたため、速報値と改定値を統合した形となっている。

 市場では4−6月期の高い伸びは一過性で、7−9月期以降は米中貿易摩擦の激化で輸出も低調となり、GDP伸び率は鈍化すると予想していた。また、今回発表された10−12月期データは18年12月22日から35日間に及んだ政府機関一部閉鎖の影響がGDPを約0.1ポイント押し下げたとみられている。

 10−12月期の伸び率が鈍化した主因は、GDPの約7割を占める個人消費の伸び減速したことや住宅投資が4四半期連続で減少したためだ。ただ、民間投資が高い伸びを示し、在庫投資も拡大したことでGDPが下支えされた。一方、外需をみると、トランプ大統領の保護貿易主義による米中貿易摩擦の激化で、7−9月期に低迷した輸出が増加に転じたものの輸入を下回ったため、純輸出(輸出額−輸入額)が縮小しGDPの伸びを押し下げた。

 インフレ動向を示し、名目GDP伸び率(10−12月期は4.6%増)から実質GDP伸び率を算出するときに使われる物価指数であるGDPデフレーターは、前期比年率換算で1.8%上昇と7−9月期から横ばい、市場予想の1.7%上昇を上回った。また、PCE(個人消費支出)物価指数は前期比年率換算1.5%上昇と、前期の1.6%上昇から伸びが減速した。ただ、FRBが最も重視しているコアPCE物価指数(値動きが激しいエネルギーと食品を除く)は同1.7%上昇(前期は同1.6%上昇)にやや加速したが、FRBの物価目標の2.0%上昇を下回っていることから、市場でFRBの景気過熱懸念を後退させ、FRBの利上げ休止方針に根拠を与えるとみている。

<関連銘柄>
 NASD投信<1545>、NYダウ投信<1546>、上場米国<1547>、
 SPD500<1557>、国際VX中先<1561>、NYダウ<1679>、
 NYダウブル<2040>、NYダウベア<2041>

提供:モーニングスター社