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金融・経済ニュース

米18年12月中古住宅販売、前月比6.4%減の年率499万戸―予想下回る

2019-01-23 10:56:00.0

<チェックポイント>
●販売件数、10カ月連続で前年割れ―住宅ローン金利上昇や在庫不足が要因

●未販売住宅(在庫)は3.7カ月分―在庫水準3カ月連続で低下

●政府機関一部閉鎖が住宅販売に悪影響―NAR会長

 NAR(全米不動産業協会)が22日発表した18年12月の中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比6.4%減の年率換算499万戸と、11月の同2.1%増の533万戸(改定前は532万戸)から3カ月ぶりに減少に転じ、市場予想の525万戸に対しても大幅に下回った。

 また、季節要因を無視できる前年比も10.3%減となり、3月以降10カ月連続の前年割れとなった。この結果、18年全体の販売件数は前年比3.1%減の534万戸と、15年以来3年ぶりの低水準となっている。

 NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「最近の弱い住宅販売件数のデータは18年のほぼ全体を通じ米国の住宅ローン金利が加速した結果を反映している」と指摘。また、NARのジョン・スマビー会長は、「政府の一部機関の閉鎖による12月の販売契約手続きへの影響は顕著ではないものの、閉鎖がいつ解除されるか先行き不透明なことが住宅販売に悪影響を及ぼしている可能性がある」と懸念を示す。

 住宅市場は住宅ローン金利と住宅販売価格の(対前年比で)上昇により、初めて住宅を購入する新規住宅取得者は住宅購入に躊躇(ちゅうちょ)し、住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)が弱い状況が続いている。一部のエコノミストは米経済の足を引っ張る恐れが出てきたとみる。ただ、ヤン氏は、「住宅市場は住宅ローン金利に敏感だが、最近、金利が低下してきていることから、春ごろにかけて住宅販売が持ち直すとみられる」と、やや楽観的な見方を示している。

 一方、住宅供給の過不足感を示す12月時点の未販売住宅(在庫)は前月比10.9%減の155万戸と、6カ月連続で減少し、同月の販売ペースに換算した在庫水準も3.7カ月分と、前月の3.9カ月分を下回り3カ月連続で低下した。ただ、前年比では6.2%増(戸数ベース)と、前年を上回る水準を維持しており、1年前の水準(3.2カ月分)も上回っている。

 また、中古住宅の販売ペースをみると、12月は売り出された物件が市場に残っていた期間が11月の42日間から46日間に延び、1年前の40日間も上回り、販売ペースが鈍化した。一方、1カ月以内に販売された物件数も全体の39%(11月は43%)に低下した。これは冬季に入り、住宅販売が活気を帯びることもなく穏やかな状況となったためだ。

 地域別の販売状況は、全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部は前月比5.4%減(前年比は8.7%減)の209万戸と、3カ月ぶりに減少に転じ全体を押し下げた。北東部も同6.8%減(同6.8%減)の69万戸、中西部も同11.2%減(同10.5%減)の119万戸、西部も同1.9%減(同15%減)の102万戸となっている。

 12月の中古住宅価格は在庫水準(住宅供給)が6カ月連続で減少したことを反映して、中央値で前月比1.4%低下の25万3600ドルと、やや低下したが、過去最高を記録した6月の27万3800ドルに近い水準で1−3月の24万ドル台を上回っており、前年比も2.9%上昇と、実質賃金上昇率の2倍以上も高い伸びで、82カ月連続で前年水準を上回り高値が続いている。

 住宅供給不足と高水準の住宅価格が続く中、新規住宅取得者の比率は12月が32%と、前月の33%を下回り、1年前と同じとなった。17年全体の34%や16年の35%も下回り、相変わらず低水準となっている。新規住宅取得者の比率が低迷しているのは依然として手ごろ感のある住宅を見つけにくいためで、住宅販売が伸び悩む要因ともなっている。これについて、ヤン氏は、「手ごろな価格帯の住宅在庫の供給が不足する一方で、高価格の住宅在庫の供給が多すぎるという問題がある」と指摘する。

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提供:モーニングスター社