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米11月中古住宅販売、前月比1.9%増の532万戸―市場予想上回る
2018-12-20 11:29:00.0
<チェックポイント>
●前年比は9カ月連続で減少―住宅ローン金利加速や在庫不足が重し
●販売価格は25万7700ドルと、5カ月ぶりに上昇
●1カ月以内の販売物件数は全体の43%に低下―販売ペース鈍化
NAR(全米不動産業協会)が20日発表した11月中古住宅販売件数(季節調整済み)は前月比1.9%増の年率換算532万戸と2カ月連続で増加し、市場予想の520万戸も上回った。10月は同1.4%増の522万戸だった。
前月比で増加に転じたものの、季節要因を無視できる前年比は7.0%減と、14年7月以来4年4カ月ぶりの大幅下落となり、また、3月以降9カ月連続の前年割れとなった。この結果について、NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「販売件数が2カ月連続で増加したのは住宅販売が落ち着いてきたことを示す良い兆候といえる。だが、まだ前年比を大幅に下回っており、まちまちの結果だ」と指摘する。
一方、住宅供給の過不足感を示す11月時点の未販売住宅(在庫)は前月比5.9%減の174万戸と、5カ月連続で減少し、同月の販売ペースに換算した在庫水準も3.9カ月分と、前月の4.3カ月分を下回り2カ月連続で低下した。ただ、前年比では4.2%増(戸数ベース)と、前年を上回っており、1年前の水準(3.5カ月分)も上回っている。
また、中古住宅の販売ペースをみると、売り出された物件が市場に残っていた期間が10月の36日間から42日間に延び、1年前の40日間を上回っており、販売ペースが鈍化した。一方、1カ月以内に販売された物件数も全体の43%(10月は46%)に低下した。これは冬季に入り、住宅販売が活気を帯びることもなく穏やかな状況になったためだ。
地域別の販売状況は、全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部が前月比2.3%増(前年比は5.6%減)の220万戸と、2カ月連続で増加し全体を押し上げた。北東部も同7.2%増(同2.6%減)の74万戸、中西部も同5.5%増(同4.3%減)の134万戸と、増加した。西部だけが同6.3%減(同15.4%減)の104万戸と、減少に転じた。
11月の中古住宅価格は在庫水準(住宅供給)が5カ月連続で減少したことを反映して、中央値で前月比1%上昇の25万7700ドルと、5カ月ぶりに上昇に転じた。過去最高を記録した6月の27万3800ドルに近い水準で1−3月の24万ドル台を上回っており、前年比も4.2%上昇と、賃金上昇率の2倍も高い伸びで、81カ月連続で前年水準を上回り高値が続いている。
住宅供給不足と価格上昇が続く中、新規住宅取得者の比率は33%と、前月の31%や1年前の29%を上回った。しかし、17年全体の34%、16年の35%も下回り、低水準となっている。新規住宅取得者の比率が低迷しているのは手ごろ感のある住宅を見つけにくいためで、住宅販売が伸び悩む要因ともなっている。
一方、住宅購入者の経済余力に大きな影響を与える住宅ローン金利もフレディマック(米連邦住宅貸付抵当公社)の30年固定金利の平均約定金利でみると4.87%と、10月の4.83%や9月の4.63%や8月の4.55%、7月の4.53%から伸びが一段と加速した。昨年12月の3.95%や16年の平均3.65%、17年の3.99%も上回る。直近の13日時点では4.63%と、9月時点の水準に戻っているが、依然高水準で中古住宅の所有者がマイホームを売って違う家に買い替える動きにもブレーキがかかり、住宅供給が増えない要因となっている。
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