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米11月住宅着工件数、前月比3.2%増の125.6万戸―市場予想上回る
2018-12-19 11:28:00.0
<チェックポイント>
●集合住宅が急増―10月の大型ハリケーンによる悪影響がはく落
●主力の一戸建ては3カ月連続減少―金利上昇が伸び抑制
●11月建築許可件数、前月比で7カ月ぶり高水準に回復
米商務省が18日発表した11月住宅着工件数(季節調整値)は、年率換算で前月比3.2%増の125万6000戸と、10月の同1.6%減や9月の同3.4%減から3カ月ぶりに増加に転じ、8月(128万戸)以来3カ月ぶりの高水準となった。市場予想の123万戸も上回った。10月11日にフロリダ州を襲った大型ハリケーン「マイケル」の影響がはく落したことが主因。
月ごとによって変動が激しいアパートやマンションなどの集合住宅(5世帯以上)は同24.9%増の41万7000戸と急増し、全体を押し上げた。ただ、主力の一戸建ては住宅価格の上昇や高水準の住宅ローン金利の影響で、前月比4.6%減の82万4000戸と3カ月連続で減少し、17年3月以来1年8カ月ぶりの低水準となった。前年比も13.1%減と、2カ月連続で前年水準を下回ったことは懸念材料だ。
過去2カ月(9月と10月)の着工件数は、9月分が前回発表時に比べ2万7000戸の上方改定となった一方で、10月は1万1000戸の下方改定。この結果、2カ月合計で1万6000戸の上方改定となった。
着工件数全体の前年比は3.6%減と、2カ月連続で前年水準を下回った。内訳は一戸建てが同13.1%減と急減したが、アパート(5世帯以上)が同20.2%増となった。ただ、1−11月累計では前年比5.1%増と、17年全体の2.5%増を上回っており、堅調な状況が続いている。
今回の着工統計の前日(17日)に発表された住宅業界、特に一戸建て建築の業況判断を示す12月初旬のNAHB(全米住宅建設業者協会)/ウエルズ・ファーゴ住宅建設業者指数56と好不況の境目を示す50を上回ったものの、前月を4ポイントも下回り、15年5月以来3年7カ月ぶりの低水準を記録、11月に続いて2カ月連続で業況悪化のきざしを示した。また、サブ指数のうち、半年先の業況感を示す期待指数も前月の65から61に4ポイントも低下し、住宅建築の先行き懸念が一段と強まっている。
同指数が急低下したことについて、NAHBのチーフエコノミスト、ロバート・デイツ氏は、強い米経済や雇用市場が続いているものの、「業況判断指数の悪化は住宅購入者のアフォーダビリティ(住宅取得能力)の危機的状況が一段と強まっていることを示す」と警告している。
先行指標である住宅建築許可件数は、前月比5.0%増の132万8000戸と、10月の同0.4%減の126万5000戸から増加に転じ、4月(136万4000戸)以来7カ月ぶりの高水準となった。市場予想の127万戸も上回った。一戸建て、アパートともに増加した。ただ、今年のピーク時の136−137万戸台(3−4月)に比べると、依然低水準で、前年比もわずか0.4%増となっており、まだ深刻な住宅供給不足の状態が続く見通しだ。
一戸建ての建築中件数は前月比0.2%増の53万1000戸と3カ月連続の増加となった他、全体の建築中件数も同0.7%増の114万8000戸と、4カ月連続で増加し、07年6月以来11年5カ月ぶりの高水準となっている。これは7−9月期の月平均113万戸を1.6%上回っており、10−12月期GDP(国内総生産)の住宅投資部門を押し上げに寄与する。
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