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米10月小売売上高、前月比0.8%増―市場予想上回る
2018-11-16 11:31:00.0
<チェックポイント>
●自動車や同部品が前月比1.1%増―ガソリンも同3.5%増と全体押し上げ
●自動車・ガソリン除いた実質では前月比0.3%増にとどまる
●10月コア小売売上高、前月比0.3%増で前月から横ばい
米商務省が15日発表した10月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.8%増の5115億ドル。市場予想の同0.5%増も上回った。9月14日に米南東部を襲った大型ハリケーン「フローレンス」の暴風雨・洪水被害の悪影響を受け同0.1%減となった9月から一転して増加し、5月の同1.2%増以来5カ月ぶりの大幅増となった。
前年比は4.6%増と、9月の同4.2%増(改定前は同4.7%増)から伸びが加速した。この3カ月間(8−10月)の売上高も前年比5%増、前3カ月(5−9月)比0.6%増と、回復傾向を示している。
10月小売売上高の内訳をみると、自動車・同部品がハリケーン被害による新車買い替え需要で前月比1.1%増と、9月の同0.1%減から反発し、ガソリンスタンドも販売価格の上昇で同3.5%増と、9月の同0.4%減から急反発。飲食・レストランもハリケーンの影響で同1.5%減と、大幅に落ち込んだ9月から10月は同0.2%減に下げ止まった。この他、百貨店も同1.3%増(前月は1.0%減)と増加に転じた。オンライン小売は同0.4%増(同1.3%増)と伸びが減速している。
自動車・同部品が堅調となり、月ごとに変動が激しいガソリンスタンドの売上も大幅増となったことから、ガソリンスタンドと自動車・同部品を除いた実質の小売売上高は前月比0.3%増にとどまった。前月は同横ばいだった。
ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた“コア小売売上高”(コントロール・グループ)も前月比0.3%増にとどまり、9月も同0.3%増と、前回発表時の同0.5%増から下方修正されており、政府の1.5兆ドルの大規模減税の効果が薄れてきたとみられる。
このコア小売売上高はGDP(国内総生産)を構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標となっている。10月データが依然堅調を維持したことで10−12月期GDP(国内総生産)を押し上げるとみられる。
7−9月期GDPは前期比年率換算3.5%増(速報値)と、前期の同4.2%増を下回ったものの、依然、2四半期連続で14年以来4年ぶりの高い伸びを示し、個人消費は同4.0%増と、前期の3.8%増を超えた。
ただ、市場の予想では10−12月期の個人消費は同2.8%増、また、GDP伸び率も同2.5%増に鈍化する見通しだ。労働省が10月29日に発表した最新の9月個人支出・所得統計では可処分所得に対する貯蓄の割合である貯蓄率が6.2%と、8月の6.4%を下回り、4カ月連続で低下。GDPの7割を占める消費が先行き減速する可能性を示している。
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