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米10月コアCPI、前月比0.2%上昇―市場予想と一致
2018-11-15 10:56:00.0
<チェックポイント>
●米中貿易摩擦の激化に伴う輸入物価が押し上げ要因
●前年比2.1%上昇―8カ月連続で物価目標上回る
●全体指数は前月比0.3%上昇―ガソリン価格上昇が伸びをけん引
労働省が14日発表した10月CPI(消費者物価指数)は、FRB(米連邦準備制度理事会)が重視しているコアCPI(価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたもの)が前月比0.2%上昇と、9月の同0.1%上昇を上回り、3カ月ぶりに伸びがやや加速した。市場予想通りだった。
前年比は2.1%上昇と、9月の同2.2%上昇から伸びが減速し、市場予想の同2.2%上昇に届かなかった。
10月のコア指数が前月比で加速したのは、中古車(乗用車とトラック)と賃貸住宅の家賃やホテル宿泊料などの「シェルター」価格(家賃・宿泊費)が前月比でそれぞれ2.6%上昇(9月は3%低下)と0.2%上昇(同0.2%上昇)となり、全体の伸びを押し上げたためだ。特に中古車の伸びは09年以来9年ぶりの高い伸びとなった。また、米中貿易摩擦の激化で輸入物価が上昇していることも影響しているとみられる。
一方、前年比で伸びが減速したのは、シェルター価格が3.2%上昇と、前月の3.3%上昇を下回った他、運輸サービスも3.8%上昇(9月は4.0%上昇)、メディカルケア(処方箋代や病院治療費)も1.9%上昇(同2.0%上昇)と伸びが鈍化した影響が大きい。
前年比の伸びが鈍化したが、依然、FRBの物価目標(2.0%上昇)を8カ月連続で上回っている。これは堅調な雇用市場や個人消費支出の伸びを反映しており、7−9月期GDP(国内総生産)伸び率が前期比年率換算3.5%増と、前期の同4.2%増に続いて、2四半期連続で14年以来4年ぶりの高い伸びを維持し、18年は3.0%増と、05年以来13年ぶりの高い伸びが予想されていることを反映しているといえる。
一方、CPI全体指数(季節調整後)は前月比0.3%上昇と、9月の同0.1%上昇からの伸びが加速したが、市場予想と一致した。このうち、食品の伸びは前月比0.1%低下と、前月の横ばいを下回った一方で、ガソリンが同3.0%上昇と、9月の0.2%低下から伸びが急加速し、エネルギー全体でも同2.4%上昇(前月は0.5%低下)となった。
前年比も2.5%上昇と、9月の同2.3%上昇を上回ったが、市場予想とは一致した。また、6年ぶりの高い伸びとなった7月の同2.9%上昇を下回っている。これはエネルギー全体が同8.9%上昇(9月は同4.8%上昇)と、伸びが大幅に加速した影響が大きい。
市場では次回11月のCPI統計は、最近、原油価格が低下していることやドル高基調を反映して、伸びが緩やかになる可能性が高いと予想している。
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