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FOMC、政策金利を市場予想通り据え置き―12月利上げ観測高まる
2018-11-09 12:36:00.0
<チェックポイント>
●「企業の設備投資は伸びが緩やかになった」と景気過熱感を抑止
●19年の利上げは2−3回―市場観測
●中立金利2.9%から3.0%に引き上げ―FOMC委員見通し
FRB(米連邦準備制度理事会)は8日のFOMC(公開市場委員会)会合で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を2.00%−2.25%に据え置くことを全員一致で決めた。市場の予想通りだった。
前回9月会合では18年に入って3回目の利上げを決めた。FRBは緩やかな利上げサイクルを継続しており、市場では失業率が49年ぶりの低水準(3.7%)となり雇用市場がしっかりとしていることや、米経済全体も依然強いことから、次回12月18−19日の会合で年内4回目の小幅利上げを実施するとみている。また、最新の市場予測では19年にも2回か3回の利上げが大勢となっている。
FRBは会合後に発表した声明文で、前回会合時と同様に、「雇用市場は引き続き堅調で、経済活動も拡大している」、また、「ここ数カ月、雇用の増加は力強く、失業率は低水準で安定している。家計支出は依然強い伸びとなっている」とし、強い米経済が続いているとする一方で、インフレ見通しについても「インフレ率は全体指数もコアインフレ率も加速し物価目標の2%上昇に接近したままだ」と追加利上げが必要との見方を変えていない。
景気に対する見方について、企業の設備投資が前回は「強い伸び」としていたが、今回は「以前の強い伸びから伸びが緩やかになった」との文言に修正し、景気過熱感を抑止した。
今後の追加利上げ見通しについては、前回会合と同様、「FF金利を徐々に引き上げることは、中期的に経済が拡大し、雇用市場が一段と強まり、インフレ率がシメントリックな物価目標の2%上昇近辺に達することと合致する」としている。このシメントリックという文言は、過去6年間にわたって2%上昇を下回り続けてきたインフレ率がようやく物価目標に到達し、今後、中期的に2%上昇をやや超過しても一定期間、容認できる考えを示すものだ。
前回9月FOMCでの委員による最新の経済予測では、政策金利の引き上げペースの見通し(中央値)は、18年が4回、19年は3回、20年は1回としている。全体として、利上げは19年まで積極的に行われ、20年以降は1回程度に落ち着く見通し。また、政策金利の水準についても18年は2.40%、19年は3.10%、20年は3.40%と、いずれもこれまでの予想と変わっていない。ただ、景気の過熱も後退も引き起こさない金利水準(中立金利)とする長期見通し水準は前回の2.90%から3.00%に引き上げられ、19年と20年に政策金利は中立金利を超えると予想している。
次回のFOMCは12月18−19日に開かれる予定。
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